杉本寺では坂東三十三ヶ所観音霊場、鎌倉三十三ヶ所観音霊場に加えて書置きの3種類の御朱印を頂くことができます。1300年の歴史を持つ鎌倉最古の寺院で、境内では歴史的な建造物や古建築を見ることができます。
御朱印は3種類頂ける
御朱印所
杉本寺の御朱印は本堂内右手にある社務所で頂けます。こちらでは坂東三十三ヶ所観音霊場、鎌倉三十三ヶ所観音霊場に加えて書置き御朱印の3種類頂くことができます。
志納金
板東三十三ヶ所 500円
鎌倉三十三ヶ所 300円
書置き 400円
御朱印
今回は坂東三十三ヶ所観音霊場の御朱印のみ頂きました。今にも飛び出してきそうな迫力ある御朱印です。
過去に頂いた御朱印
坂東三十三ヶ所観音霊場の平成28年8月11日付御朱印です。
1300年の歴史を持つ鎌倉最古の寺院
杉本寺は鶴岡八幡宮の前から東に延びる金沢街道沿いの浄妙寺や報国寺の手前に位置しています。
734年に東国の旅をしていた行基が、ここが観音様を祀る場所にふさわしいと考え十一面観音を安置したことが杉本寺の起源と言われています。何と1300年近い歴史がある鎌倉最古の寺院ということになります。734年の行基作に加え、851年の慈覚大師作、986年の恵心僧都作も加わり、本尊は最終的に三体の十一面観音像となりました。
1189年にお堂が火災で焼失しますが、このとき観音像は自ら本堂から出て境内に避難したと伝えられています。ご本尊自ら境内の大杉の下に火を避けられたということで「杉の下の観音」と言われたことから現在の名前になったと言われています。
その後1191年に源頼朝がお堂を再興して以前の三尊像を内陣に安置し,別に立像7尺の十一面観音像を前立本尊として寄進しました。
仏に対する礼も信心もない者が馬に乗ったまま杉本寺の門前を通ろうとすると必ず落馬してしまうため、建長寺の開山である大覚禅師が自らの袈裟で本尊の顔を覆ったところ落馬する者がいなくなったという逸話が残されています。それにより頼朝の時代より本尊は秘仏になったといいます。
アクセス
交通
横須賀線鎌倉駅より鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行きバス「杉本観音」バス停下車
地図
杉本寺は「金沢街道」と呼ばれ、有名な寺院が連なる県道204号線沿いに位置しています。
◆金沢街道沿いで頂ける御朱印
境内の見どころ
仁王門
切妻造、茅葺きの八脚門で左右に金剛力士像を安置しています。江戸時代である18世紀半ば頃の建立とされています。
門を守る仁王は東大寺南大門の金剛力士像を制作した運慶の作と言われているだけあり、迫力がまるで違います。
苔の石段
報国寺は竹林で有名ですが、杉本寺はこの苔の階段で有名です。鎌倉の石は柔らかいのですり減りやすく、一方で苔が付きやすいのだそうです。現在では通行禁止で横の階段を上ります。
本堂
寄棟造、茅葺きの本堂は1678年の建立とされています。
大悲殿
観音堂の裏につながっており、三体の十一面観音像を安置しています。
境内社
大蔵弁財天
仁王門をくぐると右手にあります。財宝、利得の神、弁天尊をお祀りしており、お参りすると大きな蔵が建つほどの富に恵まれるという言い伝えがあります。
権現堂
もとは白山・熊野三山に祀られる熊野神が勧請されたものです。
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