京都の安井金比羅宮では印象的な書体の直書き御朱印を頂けます。悲劇の生涯を送った崇徳上皇を祭神の一人として祀っており、悪縁を断ち切るご利益で有名です。
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丸金マークが記された直書き御朱印
御朱印所
安井金比羅宮の御朱印は参道途中にある社務所で頂けます。こちらでは直書きの御朱印を1種類頂くことができます。
受付時間 9:00~17:30
初穂料 300円
御朱印
印象的な書体の直書き御朱印です。金比羅宮だけあって、宝船の帆に描かれているのがこんぴらさんを象徴する丸金マークです。
オリジナル御朱印帳
安井金比羅宮では崇徳上皇が詠んだ有名な和歌を記したオリジナル御朱印帳を扱っています。
価格 1800円
意外に古くて複雑な歴史
安井金比羅宮は京都東山に位置する神社で、東大路通から高台寺へ向かう入口の真ん前に位置しています。京都にごまんとある神社の一つにすぎないと思っていましたが、その歴史は意外に古く複雑でした。
7世紀の天智天皇の時代に藤原鎌足が藤原一門の繁栄を願って仏堂を建てて藤を植え、藤寺と号したことが安井金比羅宮の起源とされています。つまり神社の起源が寺なのです。
この藤を愛でていたのが崇徳上皇で、寵愛していた阿波内侍を住まわせるまでになります。1156年の保元の乱に敗れて流罪が決まると崇徳上皇は自筆の尊影を阿波内侍に下賜し、1164年に上皇が配流先の讃岐国で崩御すると阿波内侍は尊影を藤寺に奉納しました。
1177年に尊影が祀られた藤寺の観音堂に上皇の霊が現れ、驚いた後白河法皇は崇徳上皇を祀る光明院観勝寺を創建します。1695年に太秦安井から蓮華光院が移設されてくると光明院観勝寺はその傘下に入り、その際に鎮守として崇徳上皇に加えて讃岐金刀比羅宮の大物主神と源頼政を祀りました。
明治になって神仏分離令が出されると蓮華光院が廃されて安井神社に改められ、戦後になって「安井金比羅宮」の名称となりました。
アクセス
交通
京阪本線「祇園四条」駅から徒歩10分
阪急京都線「河原町」駅から徒歩15分
JR京都駅より市バス206系統、「東山安井」バス停下車徒歩約1分
地図
周辺の寺社
安井金比羅宮の境内
大鳥居
清水寺や八坂神社、祇園などを通過する京都を代表する幹線道路である東大路に面しています。
参道
ここだけ見ればのどかな遊歩道です。こちらが「縁切り」で有名な神社の境内とは信じられないでしょう。
拝殿
「拝殿」という印象とはかなり異なりますが、賽銭箱があるのはここだけです。公式HPでもこちらが拝殿となっていました。
本殿
どちらかというとこちらが拝殿に見えますが、賽銭箱がありません。
縁切りのご利益で有名
安井金比羅宮の祭神の一人である崇徳上皇は保元の乱で敗れ、讃岐に流刑となったことで寵愛していた阿波内侍との仲を引き裂かれてしまいます。そしてあらゆる俗世の欲を断ち切るため、讃岐では金刀比羅宮に籠っていたといいます。
上皇は後世の人々が自分と同じ境遇にならないよう悪縁を断ち切ることを願っていたということから、安井金比羅宮は自分が断ち切りたいと思っている全ての悪縁を切ってくれる神社として信仰されるようになりました。
形代に自分の願いを書きます。
百円程度の志を専用の賽銭箱に納めます。
形代も持って「縁切り・縁結び碑」の穴をくぐり、そしてもう一度くぐって戻ります。くぐる前と後に一礼することを忘れてはいけません。
穴は滑りやすくなっているので意外に簡単にくぐれます。最後に形代を碑に貼り付けて終了です。貼り付けるためののりも用意されています。
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