東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、最新の進捗状況をご案内します。あまりの暑さのためしばらく現地へ行くのをためらっていたのですが(日陰の全くない場所をかなり歩かなくてはならない)、その間に大きく進捗していて驚かされました。
お盆のラッシュでまたしても渋滞が発生していた
お盆を迎えると帰省ラッシュやUターンラッシュがニュースの中心となり、高速道路の渋滞情報が頻繁に伝えられるようになりますが、東名高速の場合は上りも下りも大和トンネルが起点となることが大半となっています。
渋滞の原因としてはいろいろと言われていますが、厚木IC~横浜町田IC間を走行する車の量が多く、3車線でさばくことができる量を超えているからということで間違いないと思います。
東名の横浜町田ICから厚木ICの区間は15.3㎞ありますが、ここは通過する車の量が頂点に達する区間です。下りは横浜町田ICで八王子や横浜方面からの車が大量に流れ込み、その状態は伊豆・箱根方面を目指す車が厚木ICで小田原厚木道路に流出するまで続きます。上りも厚木ICで小田原厚木道路からの合流があり、また海老名JCTで圏央道からの流入があります。ここでピークとなった通行量は国道16号や保土ヶ谷バイパスへ出る車が横浜町田ICで大量に下りることで大幅に緩和します。
慢性的な渋滞を解消するには車線を増やすしかありませんが、そこに立ちはだかるのが大和トンネルです。
大和トンネルはすぐ上を飛行機が通過する
大和トンネルは厚木基地の滑走路の延長線上にあり、万一墜落事故等が発生した場合の被害軽減を目的として設置されています。
何しろここは離陸直後や最終着陸態勢の飛行機が頭のすぐ上を通過するような場所なのです。
現在進められている拡張工事は大和トンネル(280m)とその東京側の橋梁部(530m)を上下線とも1m拡幅したうえ路肩を削り、既存の車線を1車線当たり25㎝狭くして1車線分をひねり出すというものです。
新設した壁と本体部分の接続は完了していた
これまでのところトンネル全体を土の中から掘り起こし、壁の外側に新たな壁を設置する工事が進められています。
従来の壁と新たに設置された壁の間には隙間があり、これをどうやってつなげるのか最も注目していました。
3か月ぶりに現地を訪れるとなんとこの部分の接続は完了してしまっていました。
最も重要な部分を見逃してしまい残念でなりません。
周囲を覆っていた足場が取り払われてトンネルの全貌が姿を現しましたが、これを再び埋め戻すということは考えにくいように思います。
東京側まで全てこのような状態にしておいて、最終的に内側の壁を撤去することにより拡張を実現するようです。
壁の東京側への延伸はされていない模様
これまで利用していた歩行者用通路が約50m海老名寄りに移設されていました。
新設された通路から見渡した限りでは、東京側への壁の延伸はまだなされていないようです。今後も同様の工法で進めるのであれば次こそは本体部分との接続を見逃さないようにしたいものです。
しかし最終的に内側の壁を撤去した場合、天井部分の強度は大丈夫なのでしょうか。
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◆「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?⑩
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