東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、その最新の進捗状況をご案内します。
トンネルのすぐ上を厚木基地の飛行機が通過する
大和トンネルは東名高速道路の横浜町田ICと厚木ICの間にある長さ280mの短いトンネルです。
トンネルのすぐ南側には厚木基地の滑走路が位置しており、かつて離陸に失敗した米軍機が相鉄線の架線を切断するという事故が発生したような地域であるため、東名高速を建設する際に同様の事故の発生に備えて道路に蓋をするような構造でトンネルがつくられました。
滑走路の延長上にあるため、この辺りでは離陸直後や最終着陸態勢の飛行機が頭のすぐ上を通過します。
内側の壁の撤去が進行している
大和トンネルは車の流れが順調ならほんの数秒で抜けることができる短いトンネルですが、全国でも最悪の渋滞ポイントとして多くの人に知られており、ここを起点とした渋滞が下り線は首都高速まで、上り線は秦野中井や大井松田まで伸びるのは珍しいことではありません。
そのため「大和トンネル付近のピンポイント渋滞対策」としてトンネルの前後約4~5kmに1車線を付加して4車線化する工事が進行しています。
埋まっているトンネルを掘り起こし、外側に壁を設置して内側の壁を壊すという流れのようで、海老名側は内側の壁の撤去がかなりのところまで進行しているようです。
海老名側の状況
周辺部の法面を削って付加車線を設置するスペースを捻出する工事が進行しています。
海老名側の入り口の状況です。カバーが取り外されてよく見えるようになりました。内側の壁が確かに撤去されています。
トンネル上部から見た海老名側です。
東京側の状況
下り線・上り線とも従来のトンネルの外側に新たな壁を設置する準備が進行しています。
トンネルよりも東京側の区間も拡張工事が実施されるようです。
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◆大和トンネルはどうやって拡張するのか?現地レポート⑯(平成31年3月)
◆大和トンネルはどうやって拡張するのか?現地レポート⑭(平成31年1月)
◆現地レポート⓵(平成29年7月)