東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、その最新の進捗状況をご案内します。埋まっているトンネルを掘り起こし、外側に壁を設置して内側の壁を壊すという流れのようですが、掲示板で工法が図解されており、全体像を理解することができました。
トンネルをどう拡張するのか注視してきた
大和トンネルは東名高速道路の横浜町田ICと厚木ICの間にありますが、全国でも最悪の渋滞ポイントとして多くの方に知られているのではないかと思います。長さ280mで順調ならほんの数秒で抜けられるようなトンネルであるにもかかわらず、ここを起点とした渋滞が下りは首都高速まで、登りは秦野中井や大井松田まで続くことになります。
現在「大和トンネル付近のピンポイント渋滞対策」としてトンネルの前後約4~5kmを4車線化する工事が進行しており、道路をコンクリートの壁で覆ったトンネルをどのように拡張するのか注視してきました。
掲示板で工程がわかりやすく図解されていた
工事現場に設置されている掲示板に最近になって工事の工程を図解したものが貼られており、コンクリート壁で覆われたトンネルをどのように拡張するかわかりやすく解説されていました。
「樹木を伐採し、トンネルの上部と側面の土を掘削する。」
「拡幅する部分の地山にセメントを混合し、地盤改良する」
「側道防護のため土留を施工しながら地盤改良面まで掘削する」
「拡幅する部分に鉄筋型枠を組み立て、コンクリートを打設する」
「既設トンネルの上床板に仮受支柱を設置し、拡幅部と接合したのち既設側の壁を撤去する」
「上り線下り線共に3.85m拡がって完成」
拡幅する部分との接合部は隙間にコンクリートを詰め込んだようなもので、仮受支柱の撤去後に継ぎ目部分の強度がどうなっているのか気になります。
海老名側の状況
海老名側の入り口の状況です。
上り線・下り線側ともほぼ完了しているようです。
トンネル上部です。
東京側の状況
東京側の入り口付近にある車道部分までトンネル側面の土の掘削が続いています。
下り線側の先端部分です。
上り線側の先端部分です。
トンネル上部です。
新たな道路が新設された
トンネル上部に上がる道が新たに設けられていることには以前から気付いていました。
てっきり工事用資材の搬入路だと思っていたのですが、実は一般の車も通行できる立派な道でした。
上り線側から下り線側への一方通行ですので利用の際はご注意ください。
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★最後までお読みいただきありがとうございます。
スマホで御覧の方はPCでも見ていただきますと写真がよくわかります。
◆大和トンネル拡張工事の現地レポート⑬
◆大和トンネル拡張工事の現地レポート⑪
◆大和トンネル拡張工事の現地レポート①
◆「東名入り口交差点」の大渋滞を解消した町田立体交差