東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、その最新の進捗状況をご案内します。埋まっているトンネルを掘り起こし、外側に壁を設置して内側の壁を壊すという流れのようですが、壁を壊す工事はいつの間にかかなり進捗していました。
厚木基地の飛行機がすぐ真上を通過する
大和トンネルは東名高速横浜町田ICと厚木ICの間にあるトンネルで、全長280mしかないにもかかわらず日本を代表する渋滞ポイントとして知られています。
トンネルのすぐ南側には厚木基地の滑走路が位置しており、かつて離陸に失敗した米軍機が相鉄線の架線を切断するという事故が発生したような地域であるため、東名高速を建設する際に同様の事故の発生に備えて道路に蓋をするような構造でトンネルがつくられました。
滑走路の延長上にあるため、この辺りでは離陸直後や最終着陸態勢の飛行機が頭のすぐ上を通過します。
法面を削る工事も始まった
今回の工事は「大和トンネル付近等において、既存の道路幅員を最大限活用しつつ、付加車線を設置」という内容となっています。
報道発表資料:海老名ジャンクション等においてピンポイント渋滞対策を推進します - 国土交通省
トンネルの拡張工事にばかり気を取られていましたが、周辺部の法面を削って付加車線を設置するスペースを捻出する工事も始まりました。
しかし以前にも書きましたが、横浜町田IC~厚木IC間の全線4車線化を実現しなければ根本的な解決にはならないと思います。
海老名側の状況
海老名側の入り口の状況です。
下り線側の内側の壁はまだそのままのようです。
上り線側は8月の段階ではまだこのように内側の壁がありましたが、今回見てみると内側の壁がなくなっています。
掲示板にトンネル内部の写真が貼られていましたが、どうやら内側の壁を壊す工事はかなり進捗しているようです。壁の撤去はこの区間を通行止めにしなければ無理だと予想していたのですが、意外と簡単な工事なのかもしれません。
予定ではこの上に再び土をかぶせるようです。
トンネル上部の現状です。
東京側の状況
東京側の入り口付近にある車道部分までトンネル内部の壁が掘り起こされています。これから新たな壁が外側に設置されると思われます。
新たに設置された壁の先端部分です。
5月末の時点ではこのように外側と内側の間には隙間があったため、そこに型枠をはめてコンクリートを流し込んで接続したと思われます。継ぎ目部分の強度は大丈夫だったのでしょうか。
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★最後までお読みいただきありがとうございます。
スマホで御覧の方はPCでも見ていただきますと写真がよくわかります。
◆大和トンネル拡張工事の現地リポート⑩
◆大和トンネル拡張工事の現地リポート➀
◆結局のところ第2東名が釜利谷JCTに繋がるまではどうしようもない