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〖意外〗なぜ沖縄の焼酎だけ泡盛なのか「やまかわ古酒」を飲んで調べてみた

今回は琉球泡盛の「やまかわ古酒」をご紹介します。日本全国の焼酎の中で沖縄産だけなぜ泡盛という名なのか以前から疑問を持っていましたが、調べてみると意外な事情がありました。戸棚の奥で3年間放置されてきた泡盛は熟成が進んで一層味わい深いものがありました。

戸棚の奥に3年前の泡盛が放置されていた

焼酎は値段が安いこともあって学生時代にはよく飲んでいましたが、あの独特の風味が私には「臭い」と感じられたこともあって社会人になってからは焼酎を飲むことはほとんどなくなっていました。しかし付き合いでたまたま飲んだ泡盛がトロリとして何とも美味かったということがあり、その影響で年越しの時だけは少々高いのを我慢して泡盛を飲んでいた時期もあります。しかしあの横浜の焼き鳥屋で飲んだ泡盛(銘柄は忘れてしまった)の味を見つけることはまだできていません。

やまかわ古酒年越しで泡盛を飲む習慣は自然消滅しましたが、平成27年の大晦日に飲んだと思われる泡盛の飲みかけが戸棚の奥に放置されているのを先日発見し、久しぶりに飲んでみることにしました。

なぜ沖縄の焼酎だけ「泡盛」なのか

全国各地で作られる焼酎の中で沖縄産のものだけは泡盛という別の呼び名となっています。法律上の定義としては「単式蒸留しょうちゅうの内、米こうじ(黒こうじ菌を用いたものに限る。)及び水を原料として発酵させたアルコール含有物を単式蒸留器により蒸留したもの(水以外の物品を加えたものを除く。)については、酒類の種類(品目)の表示を「泡盛」とすることができる」という何とも微妙な表現で、要するに「一定条件を満たした本格焼酎は泡盛を名乗ることができる」という内容です

この背景としては沖縄が本土復帰した際に泡盛が焼酎乙類に組み込まれてしまったことがあります。これにより泡盛という名称を使用することができなくなりましたが、沖縄人にとってはあくまでも泡盛であり、そのため「当該品目の名称以外に一般に慣熟した呼称があるものとして財務省令で定める酒類」という例外事項を適用して泡盛は使用できるようになったのです。

泡盛の意外なトリビア

アルコール度数45度以下でなければならない

税法上は「単式蒸留焼酎」の一つであるため、泡盛を名乗るためにはアルコール度数が45度以下でなければなりません。そのため与那国島で特例として製造が認められている60度の酒は「花酒」と呼ばれ、税法上は原料用アルコールになります。

※その後酒税法が変わって度数による縛りはなくなったようです。

実は沖縄以外でも作ることができる

泡盛の定義に地域が入っていないため製法さえ守っていれば沖縄以外で製造したものでも泡盛を名乗ることが可能で、過去には実際にそのような事例があったといいます。

現在では地域団体商法制度として「琉球泡盛」が認定されており、沖縄県で作られたものだけが商標に使用できるようになっています。

熟成させれば風味が増す

泡盛は熟成するとアルコールの刺激が和らぎ、こくや独特の香気が出て風味が増し、3年以上貯蔵したものについては特に古酒と呼ばれています。

樽の力を借りて熟成するウィスキーの場合はビン詰めすればそれ以降ほとんど変化しませんが、自らの成分そのものを変化させる泡盛は瓶詰めしたあとでも熟成が進みます。

ビン詰め日我が家の戸棚の奥でさらに3年貯蔵熟成されたわけですから更に美味しくなっていることを期待します。

琉球泡盛の世界

www.goshuinbukuro.com

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爽やかな甘さが印象的だった

ストレート

ストレート昔のいかにも焼酎といった香りです。飲んでみるとトロリとした舌触りでほんのりとした甘さを感じます。かすかに香ばしさがあり、アルコールの刺激も若干感じます。

ロック

ロック刺激が消えて更に滑らかな舌触りになりました。爽やかな甘さが印象的です。

トワイスアップ(1対1で氷を入れない)

トワイスアップ滑らかな舌触りと柔らかな甘さがあり、上質の和菓子のような味わいです。

ハーフロック(1対1で氷を入れる)

ハーフロック氷を入れると味が引き締まり、トワイスアップの時よりのシャープでさわやかさを増した味わいとなりました。

お湯割り

お湯割り

ストレートで感じた香ばしさが復活しました。さらりとしていて全体的に爽やかな味わいです。

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