ホワイトホース・ファインオールドは飲んでみると武骨な力強さと何とも言えない「クセ」がありました。現在では最も容易に手に入れることができるスコッチですが、かつて黒澤明も愛飲した超高級酒だった時代がありました。
有名な旅籠の名前をとったホワイトホース
ホワイトホースのブランド名はエジンバラに実在した「ホワイトホースセラー」という有名な旅籠に由来しています。ロンドンとエジンバラを結ぶ乗合馬車の終点で、乗客にもふるまわれていた酒だと言われています。
後に英仏博覧会でグランプリを獲得したホワイトホースは後に英国王室御用達となります。1960年代のラベルには英国王室の紋章が印刷されているそうです。
ホワイトホース・ファインオールドと言えば幅が広くて背の低いどっしりとしたボトルのイメージがあるのですが、最近は12年と同じく細くて背の高いボトルとなっています。
黒澤明が愛飲した酒
ホワイトホースは映画監督の黒澤明が愛飲していた酒として知られています。三船敏郎と二人でボトル三本空けたとか、助監督時代に毎日撮影終了後ボトル1本開け、その後脚本を10ページ書いたというような逸話が沢山残っています。当時は相当な高級酒だったのでしょう。
そのホワイトホースも現在では最も容易に手に入るスコッチとなりました。近所の東急ストアでは2ヶ月に1回「今月のお買い得品」となり、ドン・キホーテでは1,000円を切る価格で買えます。1,000円を切るようなウィスキーは他の銘柄だとちょっと怖くて手が出せませんが、ホワイトホースならいくら安くても安心して買うことが出来ます。
(PR)シングルモルトに似たフルーティーな味と香り
ストレート
力強いスモーキーさに加えてほんのりとした甘さがありました。アルコールのピリピリした刺激に加えて香ばしさがあり、その奥になんとも言えないクセが感じられました。この独特な風味は「クセ」としか表現できません。
ロック
氷を入れたことにより香りが開き、余韻の中で臭みにも似た甘さが前面に出てきました。スモーキーさが凝縮したように感じます。
水割り
次いで水で割ります。合わせる水はいろはすの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
1対1で割ると適度に和らいで味わいやすくなります。スモーキーさも柔らかくなり、舌触りも滑らかでするっと飲めます。甘さもほのかに感じることが出来、ふわっと香ってきます。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
氷を入れて冷やすと味が引き締まります。意外なほど爽やかな味わいとなって一気に飲みやすくなり、甘さも引き立ちました。
ハイボール
加える炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試しましたが、私にはこちらが最もいいようです。
炭酸がホワイトホースが持つ本来の味と合わさることにより深みが増し、絶妙にバランスの取れたものとなりました。甘味、酸味に加えて若干ほろ苦さのある夏みかんのような味わいです。
武骨な力強さがある酒だった
久し振りにホワイトホースを飲むときいつも感じるのですが、何とも言えない「くせ」のようなものを感じます。二日目、三日目になって飲みなれてくると何とも思わなくなりますが、他にはないあくの強さがあります。洗練された都会人というより地方の武骨な男たちが持っている独特の力強さがあります。
今や安くてどこでも手に入る酒ですが、この味を理解するにはそれなりのトレーニングが必要ではないかと思います。
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★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
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