池袋のうちたて家は武蔵野うどんの人気店で、常に行列が出来ています。打ちたて茹でたてにこだわった麺は驚きの太さとコシで、ワシワシと噛みしめると最高の美味さでした。
食事時を外したのに40分待ちだった
うちたて家は池袋駅東口に位置する人気のうどん店です。池袋駅より徒歩5分くらいの場所で、副都心線の雑司ヶ谷駅や都電荒川線の鬼子母神前駅からも10数分でたどりつくことができます。
オープンしたのは2002年9月で、極太でコシのあるうどんが人気を集め、常に行列ができる店となっています。
私が訪れたのは11時20分ごろで食事時にはまだ少し早い時間だったのですが店頭には既に長蛇の列ができており、席に着くまで40分ほど並びました。
武蔵野うどんとは
武蔵野うどんは東京都西部の多摩地域から埼玉にかけてのエリアで食べられてきたうどんです。
この辺りは大きな川がなく水田に必要な水が乏しかったため江戸時代から広く麦がつくられており、そのためうどんは代表的な郷土料理となりました。埼玉県はうどんの生産量が全国2位で「香川県に次ぐうどん県」となっており、「埼玉を日本一のうどん県にする会」まであるようです。
武蔵野うどんはコシがかなり強くゴツゴツした食感の太麺をざるに盛り、豚バラの薄切り肉や玉ねぎを煮込んだ甘辛のつけ汁に浸して食べるもので、讃岐うどんがツルツルとした食感やのど越しを楽しむのに対し、しっかりと噛みしめて食べるうどんとなっています。
硬いうどんといえば名古屋の味噌煮込みうどんがまず思い浮かびますが、塩を使っていない味噌煮込みうどんが芯が残っているように感じられる硬さであるのに対し、塩を多めに使う武蔵野うどんはゴリゴリした感じの硬さであると言えます。
生麺と冷凍麺のいいとこ取り。「冷凍生麺」をまだ知らないの?
打ちたて茹でたてにこだわっている
うちたて家では茨城にある自家製麺所で粉から生地を作り、足で踏み込んで延ばす工程を3~4回繰り返して熟成させ、毎日店舗へクール便で配送しているといいます。
そして外から人に見えるように店の前面でうどんを打ち、その打ちたてのうどんを茹でたての状態で客に提供します。
麺の量が何段階もあるのも武蔵野うどんのひそかな特徴で、うちたて家でも「普通」「大盛」「特盛」「2枚」「1㎏」と5段階あります。また主力商品は肉汁つけうどんですが、みそ煮込みうどんも提供しています。
打ちたての生麺を急速冷凍した「冷凍生麺」
ワシワシ噛みしめると最高に美味い
ド定番と思われる肉汁うどんの大盛です。麺の表面はツルツルですが、予想していた以上の太さで啜りこめません。
つけ汁はいい感じに甘辛で、ゆで汁を入れた湯桶は用意されていますが、長田うどんの釜揚げの出汁のようにそのままでも飲めます。
うどんというより歯応え抜群の小麦の団子を食べているようでしたが(すいとんはこんな感じなのか?)、つけ汁に浸してワシワシと噛みしめると甘辛のつゆと混ざり合い、口の中は極上のうどんを食べた状態になっていました。麺をしっかりと噛みしめて食べる良さがよくわかったような気がします。
味噌煮込みうどんも美味そうだった
武蔵野うどんはもう何回も食べて慣れているつもりでしたが、そんな私でもびっくりしたのがうどんの太さとコシの強さでした。
テーブル席の向かいの客が食べていた白みその味噌煮込みうどんが妙に美味そうだったので、また何らかの機会を作って池袋・雑司ヶ谷に行きたいと思っています。
うちたて家
東京都豊島区南池袋3-13-17
営業時間 11:00~21:00
定休日 無休
数分間茹でるだけで専門店級の出来立ての一杯
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◆うどんの出汁をそのまま飲める長田うどんの釜揚げ
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