横浜・日ノ出町の「たつ屋」は自家製麺とじっくりと煮込んだ豚骨スープが自慢の博多長浜ラーメンの店で、濃厚でありながらスッキリとした、ほんのり甘さも感じられるようなクセのない味わいが印象的でした。
- 魚市場で働く人のための工夫が今に残る博多ラーメン
- 硬さに何段階もの呼称がある博多ラーメン
- 自家製の麺と辛子高菜が自慢のたつ屋
- 濃厚で甘みのある豚骨スープにクセや臭みは全くなかった
- 伊勢佐木町周辺には様々なラーメンが集結している
魚市場で働く人のための工夫が今に残る博多ラーメン
博多ラーメンは福岡で食べられてきたラーメンを発祥としたものですが、その中でも福岡市中央区長浜の店舗や屋台で出されたラーメンを長浜ラーメンと呼びます。
もともとは昭和30年に長浜に移転してきた福岡市中央卸売市場鮮魚市場で働く市場関係者向けのラーメンで、競りなどで忙しくゆっくり食事をするような時間がない魚市場の人たちのために様々な配慮がなされています。
茹で時間を短縮して素早く提供出来るように麺は細麺で、伸びやすいため大盛の代わりに麺をお替わりする「替玉」を考案するなど、この時のなされた工夫が現在まで伝わり、それが今や博多ラーメン全体の特色となっています。
現在でこそ東京でも本格的な博多ラーメンを食べることができますが、かつては文字通り九州限定のラーメンで、私は平成3年に入社したタイヤメーカーの工場実習で訪れた久留米市で初めて食べました。
硬さに何段階もの呼称がある博多ラーメン
博多ラーメンではほとんどの店で希望する麺の硬さを独特の呼称で指定できます。「柔らかめ」の場合は「やわ」一種類だけですが、「硬め」については硬さの程度に応じて「硬め」「バリ硬」「ハリガネ」「粉落とし」等々いくつもの呼び方があり、これもまた博多ラーメンの大きな特色の一つとなっています。(更には「湯気通し」「なま」なんてものもあるらしい。)
私はいつも「硬め」か「バリ硬」で、「ハリガネ」より上は一度も食べたことがなく全くイメージできません。「粉落とし」は麺をザっとお湯に通して生麺についた粉を落とす程度の茹で方なのだそうで、実際に注文するにはかなりの勇気が必要です。
東京で人気のつけ麺。お店のあの味を冷凍でお取り寄せ!輪切りのネギを多めに入れてお召し上がりください!!
自家製の麺と辛子高菜が自慢のたつ屋
日ノ出町のたつ屋は永田にある創業55年の本店の支店で、昨年4月にリニューアルオープンした店です。
日ノ出町から黄金町方面に向かってすぐの通り沿いに位置しており、派手な看板が目印となっていて見落とすことはないと思います。
店内はカウンター席に加えてテーブル席が2卓と意外に小さめで、私が訪れたときは活気ある若い店主が席の誘導からラーメン作りまで一人で手際よくさばいていました。
こちらの麺は自家製で、基本の細麺の他に平打ち麺、とうがらし麺、黒ごま麺から選べるようです。(特に指定しないと細麺になり模様)麺だけでなくトッピングの辛子高菜も自家製です。
東京にしかないつけめん屋「六厘舎」の公式通販サイト。麺をゆでている鍋でスープも温めるだけ。ネギをたっぷり入れればそれでお店の味!
濃厚で甘みのある豚骨スープにクセや臭みは全くなかった
特製豚骨らーめん(硬め)です。スープは濃厚で豚骨と様々な食材の旨味が凝縮していますが、とんこつラーメン特有のクセや臭みのようなものは一切ありません。大変になめらかでほんのりと甘みを感じましたが、とんこつラーメンでは初めての経験です。
ストレートの細麺はしっかりとしたコシがあり、濃厚なスープをしっかりと受け止めています。
替え玉はバリ硬で注文しました。
こちらでは昆布の佃煮・紅生姜・辛子高菜・鶏皮の揚げ物など4種類のトッピングがテーブルに置いてあり、その中でも辛子高菜が特に自慢のようです。
自慢の高菜をスープに投入して味を変えてみます。甘くまろやかなスープに刺激的な辛子高菜がよく合っており、より深みのある複雑な味に変化しました。
伊勢佐木町周辺には様々なラーメンが集結している
横浜といえば家系ラーメンですが、伊勢佐木町周辺には様々なラーメンが集結しているようです。最近は仕事でこのエリアを訪れることが多く、今後も新規開拓を続けたいと思います。
たつ屋日ノ出町店
営業時間11:00~25:00
定休日 月曜日
東京で行列ができるつけ麺屋「六厘舎」の冷凍つけ麺
★最後までお読みいただきありがとうございます。
スマホでご覧の方はPCでも見ていただきますと写真がよくわかります。
「参考になった」という方ははてブのところをポチっとして頂きますと幸いです。
◆代表的家系ラーメンの「環2家」
◆神奈川のご当地麺であるサンマーメン
◆博多ラーメンではないが替え玉がおススメの「麺や食堂」