玉作湯神社では勾玉を描いた朱印が押された御朱印を頂けます。古くから朝廷に献上する玉を創る場所であったことから境内は国の史跡に指定されており、「願い石」「叶い石」のご利益を求めて全国から参拝客が集まっています。
勾玉が描かれた書置き御朱印
御朱印所
玉作湯神社の御朱印は一の鳥居をくぐって左手にある社務所で扱っています。
初穂料 300円
御朱印
新型コロナウィルス感染拡大防止策ということなのか、全て書置きでした。玉作りの神を祀っている神社らしく勾玉を描いた朱印が押された御朱印を頂きました。
玉作湯神社の由緒
玉作湯神社は733年に完成された風土記である出雲国風土記において「玉作湯社」として記述されるほどの古い歴史を持つ神社で、玉作りの神である櫛明玉命、国造りと温泉療法の神である大名持命、温泉守護の神である少彦名命を祀っています。
「玉作」とは勾玉・管玉・丸玉など玉類の製作を意味しています。神社周辺は原料であるメノウが豊富に産出したことから弥生時代から玉作りが行われており、出雲地方における玉作の中心地でした。出雲国造は朝廷に献上する玉をここで作らせたと言われ、玉類や生産道具などが豊富に出土したことから境内は「出雲玉作跡」の一角として国の史跡に指定されています。
江戸時代になると「湯船明神」や「湯船大明神」などと呼ばれ、特に松江藩から篤い崇敬を受けました。神社に隣接して藩の静養施設である玉造御茶屋が設けられ、代々の藩主は茶屋を訪れる際は必ず神社に参詣していたといいます。幕末の1857年には現在まで残る本殿が再建されました。
アクセス
交通
出雲大社より車で約1時間
山陰本線玉造温泉駅より玉造温泉行バスで玉造温泉バス停下車。
出雲の観光ガイドにおいてはよく「出雲大社より車で〇〇分」という表現が使用されています。バスの本数が少なく公共交通機関はほとんどない出雲では、神社を巡る場合はレンタカーが便利です。
地図
周辺の寺社
玉作湯神社の境内
玉作湯神社は玉造温泉のすぐ手前に位置しています。
一之鳥居
二之鳥居
拝殿
後述する「叶い石」の「願い札」は正面に設けられた箱に納めます。
本殿
幕末の1857年に再建されたもので、柱の上に設けられた高い床、建物を覆う檜皮葺き大屋根、屋根の両端に交差して置かれた2本の千木、水平に置かれた勝男木等の特徴を持つ堂々たる大社造の建物です。
願い石・叶い石のご利益
玉作湯神社は願い石と叶い石で有名です。
願い石
願い石は社殿向かって右手に置かれている丸い石です。
朝廷に献上する勾玉の生産が盛んだったこの地域で、丸くて大きな石が突然山から産出しました。水で流されるか人の手が加わらない限り石は丸くなることは通常ありえず、人々は驚いて「石の神様の御神体」として神社へ祀ったのだそうです。
触れて願うとあらゆる願い事が叶うとされ、多くの参拝客が集まっています。
叶い石
願い石の力を叶い石に込め、自分だけの御守を創ることができます。
まず社務所で叶い石セットを頂きます。(600円)
中身は「叶い石」「御守袋」「願い札」の3点セットになっています。
拝殿にお参りした後、御神水で叶い石を清めます。
叶い石を願い石に直接触れさせます。この時に願い事を心の中で唱えます。
願い札に願い事、住所、氏名を記入し、2枚綴りの1枚を拝殿の願い札入れに、1枚を御守袋に入れます。これで自分だけの御守が完成しました。
境内社
玉作湯神社には数多くの境内社があり、特に集中する拝殿右側は独特の景観となっていました。
素鵞神社・福徳神社・澤玉神社
玉宮神社
湯山遥拝殿
神社宮山に続く玉造要害山はかつて湯山と呼ばれ、大名持命の神蹟となっています。
御仮殿
稲荷神社
金刀比羅神社
湯姫大明神社
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