酒とうどんと御朱印の日々

うどんを食べて感動するという経験をしたい方は、サンライズ瀬戸に乗って香川に行きましょう

〖まとめ〗サンライズ出雲で神有月の出雲大社へ行きませんか?

一般的に10月は神無月と呼ばれていますが、全国から神様が集結する出雲では旧暦の10月を特に「神有月」と呼んでいます。サンライズ出雲に乗って神有月の出雲を巡ってみませんか?

乗って残そうサンライズ出雲

出雲市駅停車中のサンライズ出雲

サンライズ出雲は東京と山陰を結ぶ寝台特急で、東京駅を21時50分に出発し、約12時間かけて翌9時58分に出雲市駅に到着します。サンライズ瀬戸を併結して14両で東京を出発し、途中の岡山で高松行の7両を切り離します。(上りの場合は岡山で連結して東京に向かう。)

ブルートレインに代表される寝台列車はかつて日本中で運行されていましたが、時代の流れの中でそのほとんどが廃止されてしまいました。1998年に誕生したサンライズ出雲はそんな流れの中でしぶとく生き残り、2016年以降は日本で唯一定期運航される寝台列車であり夜行列車となっています。

JRの特急型電車の耐用年数が25年から35年だそうなので、サンライズもそろそろ限界が近づいているといえましょう。同じような車両を再び製造してまで運行を継続するかどうかは全く分からず、サンライズ出雲はいつ廃止されも不思議ではない状況のようです。

皆さん、乗って残しましょう。

サンライズ出雲の設備

列車内に3段ベッドや2段ベッドが並べられた従来の寝台車と違ってサンライズ出雲はそのほとんどが個室となっているのが最大の特徴で、しかも個室は全てコンセント付きです。尚、「進行方向右手」「左手」というのは全て東京発の下り電車の場合です。

シングルデラックス(A個室)

サンライズ出雲の11号車サンライズ出雲では11号車に各6室しかありません。最も贅沢な旅が楽しめる個室で、進行方向左側の2階にのみ存在します。

進行方向右側の廊下

そのため進行方向右側の廊下から部屋に入ります。

大きな鏡と洗面台

ドアを開けると正面に大きな鏡と洗面台があります。(「飲料水ではありません」という表示あり)

テーブルと椅子

テーブルと椅子も置かれています。

窓側に設けられたベッド

窓側に設けられたベッドは84センチ×195センチのサイズで、若干硬めですが眠るには全く問題はありません。

鏡と反対側の壁

天井の高さは最高部で約188センチありました。

A個室専用のアメニティーグッズ

シングルデラックスには専用のアメニティグッズが置かれています。

アメニティグッズの中身

中身はヘアブラシ、T型シェーバー、シェービングフォーム、石鹸、洗顔フォーム、歯ブラシセット、ヘアゴム、綿棒、シャンプー、リンス、ボディソープ、サニタリーバッグ、タオル、ポケットティッシュ、靴磨き用紙のようです。

シャワーカード

そしてA個室専用のシャワーカードも入っていました。A個室には専用のシャワールームがあり、東京駅でのシャワーカード争奪戦に加わる必要はありません。

シングル

編成の約半分がこのタイプです。

シングルの2階席

シングルの2階席

シングルの2階席は天井がアーチ型になっており、ベッドの他に簡単なテーブルや鏡が取り付けられています。ベッドの全長は194㎝、幅は70㎝ありました。

土間のようなスペース

ドアの手前が土間のようになっており、大きな荷物はこちらに置けます。

ベッド脇のスペース

ベッドの脇にも若干のスペースがあります。

1階のシングル

1階のシングル

シングルは2階建てとなっており、1階はこんな感じでした。

1階シングルの車窓

窓がホームと同じ高さであり、必然的に停車駅ではホーム上の人から室内を見下ろされることになります。

ソロ

サンライズの個室の中では最も安い寝台料金で利用できます。

床下にモーターのある車両

床下にモーターのない車両

電車の車両には床下にモーターが取り付けられているもの(上)とそうでないもの(下)の2種類あり、モーター付きの車両はその分だけ室内が狭くなります。その狭い空間に上下二段の個室を押し込んでいるため、いろいろと無理を強いられているのがソロなのです。

ソロの上段

室内に設けられた階段

上段は室内に設けられた階段を利用して通路から寝台に上がります。

ソロの上段の室内

下段の入口の分だけ室内が削られています。

ソロの下段

下段は通路からそのまま入れます。

ソロ下段の室内

しかし上段の階段に室内をガッツリと削られています。

ソロは個室というよりは「カプセル」、あるいは「寝袋」に近いイメージではないかと思っています。

サンライズツイン

2人用の個室で、シングルデラックス寄りもさらに少なく、サンライズ出雲では4室しかありません。そのためチケットの入手はかなり難しいようです。

サンライズツインの室内

サンライズツインだけは外からしか見たことがありません。

平屋シングル

平屋シングルの窓

シングルは基本的に2階建てですが、端の部分に平屋のシングルが置かれている車両もあります。車両の端にしかない個室なので数は少なく、サンライズ出雲では合計8室しかありません。

平屋シングルの天井

平屋シングルの天井

設備仕様はシングルと全く同じで、天井が高くなっています。また車輪の近くにあるため、台車に設けられたばねの影響もあって相当揺れます。

シングルツイン

上下二段のベッド

シングルツインは平屋シングルよりも少しだけ天井が高い空間に上下二段のベッドが収められているもので、基本的には1人用ですが別料金を払えば2人でも利用する事が可能です。

壁際に設けられた階段

壁際に設けられた狭い階段(梯子に近い)を利用して上段下段を行き来します。

構造上車両の端にしか設けられない絶対数の少ない個室である上、人気も高いようでチケットの入手は困難を極めました。

メゾネットタイプの個室

下段のベッドは解体してソファーにすることが可能であり、1階がリビングで2階が寝室というメゾネットタイプの個室として利用することができます。

クロスシートの車窓

クロスシートになるということが重要で、車窓を楽しみながらゆったりと食事を楽しんだりできるようになります。(シングルデラックスでは窓に背を向けることになる。)

転落防止策の帯

上段からの転落防止策としては2本の帯があるだけです。

収納スペース

上段には収納スペースもあります。

コンセント

コンセントは階段の中に設けられています。

ノビノビ座席

ノビノビ座席の全景

運賃と指定席特急料金だけで利用できる最も経済的な席です。

個々のノビノビ座席

寝台というよりも「雑魚寝のできる指定席」という印象です。

シャワールーム

シャワーカードの入手方法

サンライズ出雲の場合は10号車と11号車にシャワー室が設けられています。(11号室はA個室専用)

シャワーカードの自販機

A個室の場合は専用シャワーカードをもらえますが、それ以外の方は10号室に置かれている自動販売機でシャワーカードを購入しなければなりません。タンクの容量の関係もあって枚数は限られており、確実に入手するには東京駅で入線前から待機列に並ぶ必要があります。

シャワーカードを求める行列

シャワーカードの自販機は10号車の後方に設置されています。こちら側にはドアがないため、実は11号車のドアが最も近い入口なのです。そのため希望者は11号車の乗車位置に並ぶというのが暗黙のルールとなっています。

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サンライズが入線し、ドアが開いてシャワーカードの自販機にたどり着くまでの動画です。方向幕が「回送」から「高松・琴平」に切り替わる2分50秒からドアが開く直前の8分25秒までは飛ばして頂いて差支えありません。

シャワールームの使い方

シャワールームごあんない

「シャワールームごあんない」に使用方法が書かれています。

ドライヤー下のボックス

ドライヤーの下のボックスにシャワーカードを差し込みます。

シャワー設備

緑のボタンを押せばお湯が出て、赤いボタンを押すと止まります。お湯が出るのは合計6分間で、残り時間が表示されます。ボディーソープとリンスインシャンプーも備え付けられています。

ドライヤーはかなり非力なので期待しない方がいいかもしれません。

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使用後は水色の「シャワールーム洗浄ボタン」を押すのですが、その際に脱衣所の床を乾燥させるため足元に驚くほどの風が吹きます。

ラウンジ

ラウンジ

10号車にあるラウンジは通路を挟んで両側に椅子と机が設置されています。

またラウンジの横にはドリンク類の自動販売機も置かれています。しかし最初からほとんど売り切れ状態だった事例もあり、必要なものはあらかじめ買い込んでから乗車した方がいいと思います。

チケットの入手方法

私が初めてサンライズを利用した際はA個室以外ガラガラだったのですが、ここ1年で状況は急変し、現在では「最もチケットが取りにくい列車」となったようです。

そのためチケットを確実に入手する方法としては「乗車日の1か月前の10時にみどりの窓口に並ぶ」以外にありません。

特にシングルデラックス・サンライズツイン・シングルツインといった人気の個室を狙う場合、10時の時点で行列の先頭にいないと無理です。(先頭にいても取れない場合があり、申込書を出すと窓口にいる職員の顔つきが変わる。)

東京から岡山まで

車内アナウンス

寝台列車に乗る際に最も胸がときめくのは発車の時と目が覚めて外を見る時ではないかと思います。

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発車直後にサンライズ特有のチャイムと共に自動音声のアナウンスが流れます。(1:30~4:10)

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寝台列車特有の「お休み放送」は熱海到着前の23時頃で、この時はチャイムもなくいきなり流されたため冒頭部分を撮り損ないました。(音量が小さいです)

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「おはよう放送」は岡山到着の20分前くらい前です。「列車時刻通りに運転しております」という車掌の声には何とも心強いものがありました。

車窓の見どころ

六甲山(右手)

六甲山の車窓

六甲山に向けて結構な傾斜が続く景色は神戸ならではのものです。

明石海峡大橋(左手)

三ノ宮周辺のビル群を抜けると列車は須磨の海岸線に出ます。

明石海峡大橋

程なくして左手に明石海峡大橋が見えてきました。

明石市立天文科学館(右手)

明石市立天文科学館

東経135度の日本標準時子午線上に建っています。

岡山駅での切り離し

6時27分に岡山駅に到着し、サンライズ出雲はここで7分間停車します。

岡山駅での切り離し作業

作業を見物する人々

こちらではサンライズ瀬戸を切り離す作業をみんなで見物するのがお決まりとなっています。

先に発車したサンライズ瀬戸

切り離しが完了すればサンライズ瀬戸はすぐに発車してしまいますが、サンライズ出雲だと多少ゆっくりできます。コロナ禍で閉まっていたホーム上の売店も営業を再開したようで、朝食の弁当を購入することも可能です。

岡山から出雲市まで

サンライズ瀬戸の場合、岡山を出ると下車の準備を始めなければなりませんが、サンライズ出雲はまだまだたっぷりと列車の旅を楽しむことができます。

車内アナウンス

倉敷を過ぎて伯備線に入るとサンライズ出雲は様々なビューポイントを通過します。中国山地の分水嶺、大山、中海、宍道湖といった場所では車掌が車内アナウンスで解説をしてくれます。

車窓の見どころ

岡山を過ぎると圧倒的に右がいいです。

高梁川橋梁(左手)

高梁川橋梁

倉敷を過ぎて高梁川沿いを走るようになるとまもなく出現します。通常は川に対して直角に掛けられるはずの橋がここではカーブしています。新技術を用いた日本でも大変に珍しい橋で、平成5年度の「土木学会技術賞奨励賞」に選定されました。

大山(右手)

大山

岡山と鳥取の県境にあるトンネルを抜け、平地まで下りきったあたりで右手後方に伯耆冨士と呼ばれる大山が見えます。かなり長い時間見えますので、車内アナウンスがあってからでも遅くありません。

中海(右手)

中海

米子を過ぎると中海が目の前に広がります。

手間天神社

中海と宍道湖は川でつながっており、途中にある島には手間天神社が鎮座しています。

遊覧船

川では遊覧船も運行しているようです。

宍道湖(右手)

宍道湖

松江を過ぎるとサンライズは宍道湖に沿って走ります。

斐伊川(両方)

斐伊川

八岐大蛇退治の舞台として有名な斐伊川は首都圏で見る川とは全く雰囲気が違っています。川を渡るのは出雲市駅到着の直前で、一瞬で通過してしまいますので窓に貼りついていてください。

神有月に全国の神様が集結する出雲大社

10月は神無月と呼ばれています。語源については諸説あるようですが、最も幅広く知られている説としては「旧暦10月に神々が出雲大社で会議をする。」というものでしょう。みんな出雲に行ってしまうため、10月は日本中の神社から神様がいなくなってしまうことから神無月と呼ばれるようになったというものです。(伊勢神宮の天照大御神だけは出雲に行かないらしい)

そのため全国から神様が集結する出雲では旧暦10月を「神有月」と呼び、神様を出迎え、そして見送る神事が行われます。また期間中の神様の宿舎や最後の宴会をする場所まであります。(あくまでも旧暦なので実際の暦とは1ヶ月ほどずれます。)

出雲大社へのアクセス

アクセスは一畑電車がおススメ

出雲市駅からはバスか車が一般的ではないかと思いますが、私は一畑電車を利用することをお勧めします。

一畑電車の料金表

川跡駅で乗り換えになります。(直通電車も数本ある)

ホーム上の1両編成の電車

田舎の田園風景の中を1両編成の電車で走るのはいいものです。

出雲大社前駅の駅舎

出雲大社前駅のステンドグラス

出雲大社前駅は「登録有形文化財」「近代化産業遺産」に指定されています。「出雲大社にきたんだ」という気分にさせられます。

「日本最古級」電車のデハニ50系・52号車

駅前には「日本最古級」電車のデハニ50系・52号車が展示されています。

稲佐の浜からスタートするのが上級者

稲佐の浜

出雲大社から約1.7㎞西にある稲佐の浜は毎年10月に全国八百万(やおよろず)の神々が集う際に上陸する浜とされており、ここから「神迎の道」を通って出雲大社に入ります。

素鵞社の軒下にある砂の入った箱

稲佐の浜の砂は出雲大社の素鵞社で、お清めの砂と交換して持ち帰ることができます。

素鵞社の軒下には砂が入った木箱があり、ここに稲佐の浜から持ってきた砂をお供えして元からある砂を頂きます。この時、自分が持ってきた砂と同じ量だけ頂くようにしてください。

ビンに入れられた「お清めの砂」

これは「お清めの砂」といわれ、自宅に持ち帰ることで様々なご利益があるとされています。

せっかくここまで来たのですから全て満喫して帰りたいものです。素鵞社で「シマッタ」と後悔しないためにも、出雲大社をお参りする際は稲佐の浜をスタート地点としましょう。

出雲大社の境内の見どころ

銅鳥居

銅鳥居

1666年に毛利輝元の孫である綱広が寄進したものです。

拝殿

正面の注連縄が印象的な出雲大社の拝殿

正面の注連縄が印象的です。

斜め前から見た出雲大社の拝殿

元々あった拝殿は昭和28年に火災で焼失してしまいました。現在の建物は昭和34年に再建されたもので、戦後の木造建築としては屈指の規模を誇ります。

八足門(重要文化財)

重要文化財の八足門

御本殿を囲む瑞垣に建つ門で、通常はこちらからお参りします。1667年に造営されたもので、国の重要文化財に指定されています。出雲大社の拝礼作法は他の神社と違って「二礼四拍手一礼」です。

赤く示された柱が見つかった場所

2000年に実施された調査で発掘された直径約1.35mの巨木を3本組にした巨大柱の発見された場所が赤く示されています。

御本殿(国宝)

「天下無双の大廈(二つと同じものが無い壮大な神殿)」と称えられる御本殿は1744年に造営されており、1952年に国宝に指定されました。

国宝の御本殿

大社造と呼ばれる独特の様式で建てられており、柱の上に設けられた高い床、建物を覆う檜皮葺き大屋根、屋根の両端に交差して置かれた2本の千木、水平に置かれた勝男木等の特徴があります。

出雲大社御本殿の西面

出雲大社の御本殿の正面は南向きですが殿内の御神座は西向となっており、まず正面でお参りした後に御神座の正面に当たる西側からも二礼四拍手一礼でお参りします。

東十九社(重要文化財)

東十九社

御本殿の東側にあります。毎年10月の神有月に際し、全国から出雲に集まった八百万の神々の宿所となります。

素鵞社(重要文化財)

御本殿の真後ろに位置する重要文化財の素鵞社

御本殿の真後ろに位置しており、大国主大神の父である素戔嗚尊を祀っています。

軒下の砂の入った木箱

境内でも屈指のパワースポットであり、軒下の砂が入った木箱に稲佐の浜の砂を入れて同量の砂を持ち帰ります。

西十九社(重要文化財)

西十九社

東十九社と同様に、こちらも全国から集まった神々の宿所となります。

出雲に来たらぜひ訪れるべき神社・寺院

日御碕神社

出雲では珍しく朱色が目立つ神社で、境内は重要文化財だらけです。

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万九千神社

1300年近い歴史がある神社です。全国から出雲に集結した八百万の神々が最後に立ち寄る場所とされ、締めくくりの会議と最後の宴会を行う場所とされています。

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韓竈神社

「素人にはおススメできない」としてテレビで紹介された神社で、出雲市役所が公式HPにて「韓竈神社を参拝される皆様へ」と注意喚起までしています。メタボな方は本当にお参りできません。

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須佐神社

出雲の山あいにある緑に囲まれた境内は神秘的な雰囲気に満ちており、パワースポットとしてテレビや雑誌等で広く紹介されています。

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玉作湯神社

「願い石」「叶い石」のご利益を求めて全国から参拝客が集まっています。「願い石」の力を「叶い石」に込め、自分だけの御守を創ることができます。

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鰐淵寺

武蔵坊弁慶が滝行したという浮浪の滝があり、水量こそ少ないものの神秘的雰囲気に包まれています。ここは絶対に行くべきです。

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金持神社

鳥取県日野郡日野町には金持という日本唯一の縁起のいい地名があり、そちらに鎮座する日本一ご利益がありそうな神社です。特急やくもで岡山にまで帰る途中にぜひ立ち寄ってみてください。

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