そばうどん元長百合ヶ丘店は小田急線百合ヶ丘駅構内の駅そば店です。打ちたて・茹でたてに加えて揚げたてにもこだわったかき揚げそばは確かにワンランク上の味わいでした。
百合ヶ丘駅改札口のすぐ前にある店
そばうどん元長(もとちょう)は小田急線百合ヶ丘駅の改札口を出てすぐ向かいにある駅そばの店です。
小田急線の駅構内にあるそば屋といえば箱根そばというイメージで、実際にこちらには以前は箱根そばの店があったといいます。しかし2020年9月に撤退し、その後に現在の店が居ぬきでそのまま使用しています。言われてみると確かにドアと窓の形状は箱根そばそのもののようです。
新百合ヶ丘と違って百合ヶ丘駅は利用する機会がほとんどなく、このような店ができていることは全く知りませんでしたが、先日たまたまこの地を訪れる機会があり立ち寄ってみることにしました。
ありえないほど豊富なメニュー
元長は百合ヶ丘の他には上野と北赤羽に出店しており、特に上野店はワンランク上の立ち食いそば店として人気のようです。店の2階に製麺所があり、そちらで打ったばかりのそばを注文が入ってから茹で始める「打ちたて茹でたて」に特化しており、「立ち食いそば激戦区の上野で頭一つ抜きんでた店」として評価されていました。
百合ヶ丘店もまた自家製のそばとつゆにこだわった店のようです。たとえ店構えは箱根そばそのものであっても、この看板だけで「違い」がはっきりと感じさせられました。
駅構内のそば屋としてはありえないほどメニューが豊富です。特に天ぷら類が充実しており、「かき揚げ」「春菊」「なす天」「ちくわ天」「イカ天」「海老天」と多彩なメニューがそろっていました。
注文を受けてから天ぷらを揚げ始めた
初めての店の場合、私は基本的にかき揚げそばを注文します。驚いたことに注文を受けてから天ぷらを揚げ始めました。こんな体験はさぬきうどんの名店「白川うどん」以来です。
心なしか厨房の様子もさぬきうどんの人気店に似ているように感じられてきました。
ありがたいことに木製の割りばしが用意されていました。木材を使用した使い捨て商品である割りばしは環境保護の点で批判の槍玉に挙げられることが多く、最近はほとんどの店でプラスティック製の箸が使用されています。しかし私は木製のはしが最も食べやすく、そして美味いと思っています。
箱根そばを居ぬきした店ということですが、立ち食いではなくすべて椅子席となっていました。
ワンランク上のそばだった
そばうどん元長のかき揚げそばで、かき揚げのメインは完全に玉ねぎでした。揚げたてなのでサクサクしている一方でつゆに浸っている部分はトロトロで、甘さとともに香ばしさも感じられます。かき揚げが分厚いので一口で様々な触感を楽しめました。
つゆは鰹の風味が強く、究極の「駅そばのつゆ」と言ってもよいものでした。細めに打たれたそばやかき揚げの相性が抜群で、全体としては確かにワンランク上のそばでした。
そばうどん元長百合ヶ丘店について
主なメニュー
かき揚げそば・うどん 480円
春菊そば・うどん 490円
なす天そば・うどん 490円
合鴨山菜そば・うどん 630円
店舗概要
営業時間
6:00~22:00(月~土)
6:00~21:00(土・日・祝)
定休日 無休
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