浜松町の讃岐小白稲荷神社(さぬきこはくいなりじんじゃ)はもともとこの地にあった讃岐稲荷神社に小白稲荷神社が昭和13年に合祀されて誕生した神社で、社殿は一つですが二つの神社の鳥居と扁額が別々にあり、その上ライオンの狛犬が迎えてくれるという大変に珍しい神社です。御朱印は芝大神宮で頂けます。
讃岐小白稲荷神社の御朱印
御朱印所
讃岐小白稲荷神社は通常は無人であるため、御朱印は芝大神宮でいただけます。
初穂料300円
御朱印
御朱印は書置きになります。
狛犬がライオンである理由
讃岐稲荷神社では平成24年に寄進されたライオンが狛犬となっています。ライオンは夫婦仲睦まじく先祖代々からの精神を受け継いで子孫を生成育成することから、家庭の安泰と諸願成就を願うという意味が込められています。
出世お獅子台は地元町会の守護と通行人の厄除け開運を願って置かれたものです。
讃岐小白稲荷神社の由緒
讃岐稲荷神社
讃岐稲荷はもともと高松藩松平家の屋敷内に祀られていた邸内社です。江戸時代の讃岐は讃岐高松藩が治めていましたが、お家騒動により改易となったことから1641年に丸亀藩、翌年に高松藩が成立します。水戸徳川家の初代藩主・徳川頼房の長男である松平頼重が高松藩の初代藩主となったため、それ以降松平家が代々の藩主を務める水戸徳川家の分家として高い家格を有しました。
ちなみに水戸藩主として有名な水戸光圀は松平頼重の弟ですが、水戸藩主の地位は頼重の子に譲り、自らの子は高松藩の世継ぎとしたといいます。
松平家の江戸屋敷は現在の水道橋と白金台にありましたが、水道橋の屋敷には現在まで残る金刀比羅宮東京分社があり、そのため讃岐稲荷神社は白金台の屋敷内にあったと考えられています。
明治三年に屋敷が陸海軍の火薬庫として使用されるようになったため現在地へ移転しました。
小白稲荷神社
小白稲荷神社は現在地のかなり近くに古くからあったようで、地域住民が祀った小さな稲荷社だったといわれています。
もともとこの地は東京の三大貧民街といわれるような場所でしたが、関東大震災以降整備が進みます。昭和13年に実施された区画整理の際に現在地の讃岐稲荷神社に合祀されました。
アクセス
交通
山手線浜松町駅徒歩約3分
地図
周辺の寺社
二つの神社の鳥居と扁額がある境内
讃岐小白稲荷神社は浜松町の象徴である世界貿易センタービルを望む場所に位置しています。
社殿が一つであるのに対して鳥居が二つ置かれています。
それぞれ「讃岐稲荷神社」と「小白稲荷神社」という別々の扁額が掲げられています。
社殿は昭和40年に再建されたもので、鳥居と同様にこちらも扁額が二つ掲げられています。
祭礼などの際に力自慢の強者が力比べで使用したといわれる力石です。
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