困ったときこそ酒と神様

ようやくたどり着いた、ストレスフリーで酒やうどんを楽しめる日々。これこそがご利益だったのかもしれません。

〖アクセス〗「築地場外で最も探しにくい」幸軒のラーメンは麺が美味かった

幸軒は築地場外市場のど真ん中に位置する「築地場外で最も探しにくい店」で、普通サイズの4倍くらいあるジャンボシュウマイで有名な店です。ラーメンはモッチリとした麺とあっさりしたスープがよく合っており、麺の美味さをスープがよく引き出していました。

もともとは寺院が集う寺町だった築地

幸軒は築地場外市場のど真ん中の乾物屋の路地を抜けた奥にあり、「築地場外で最も探しにくい店」とまで呼ばれる町中華の店です。

築地場外市場がある場所はもともと築地本願寺の塔頭寺院58ヶ寺が集う寺町でしたが1923年の関東大震災で大打撃を受け、寺院の多くが東京の郊外へ移転してしまいます。そして隣地に日本橋から魚市場が移転してきたことから、次第に場外市場へと姿を変えてきました。

現在では約450もの店が連なる巨大な商店街となっており、2018年10月に「場内」市場が豊洲に移転して以降も引き続き賑わいを維持し続けています。

「築地場外で最も探しにくい店」へのアクセス

幸軒の創業は1950年で、なんと70年以上築地で続いてきた店ということになります。朝6時から営業していることもあり、かつては築地市場で働く人々が朝から訪れる店だったといいます。

新大橋通りから2本奥まった山長とつきぢ松露の間no通り

朝日新聞本社や国立がんセンター中央病院が面する新大橋通りから2本奥まった通りに幸軒は位置しており、山長とつきぢ松露の間を進んだ先にあります。年末の御用納め直後であったこともあり、この日の場外市場は正月の準備をする買い物客で大変に混雑していました。

上を見上げた場所にある幸軒の看板

上を見上げると目印となる看板があります。

路地の奥にある「らーめん」の看板

路地の奥にある「らーめん」の看板の下に幸軒は位置していました。

昭和レトロそのものの光景

まさに昭和レトロそのものの光景です。

店の入口のドア

店内はカウンターのみの10席でかなり狭く、私の前の順番の人はリュックを背負ったまま中に入って大いに顰蹙をかっていました。

老夫婦2人のみで切り盛りしており、どうやらこちらが70代の三代目店主夫妻のようです。

とにかく麺が美味かった

幸軒はラーメンよりもむしろシュウマイが有名で、1日300個売れることもある超人気商品だといいます。

一般的サイズの4倍のシュウマイ

なんと一般的サイズのシュウマイの4倍ほどの大きさで、こうなると皮が餡を包むというのではなく、肉の塊に皮が貼りついているといった方が良さそうです。ソースとからしというのが定番の食べ方なのだそうですが、それを知らなかった私はからし醤油で食べました。

ねっとりとした食感で口の中が豚のうまみでいっぱいになり、たった2個で十分に肉料理を堪能したという気分になれます。

王道メニューのラーメン

王道メニューのラーメンで、一口食べてみて「麺が美味い」と強く感じました。モッチリとした独特な食感で、麺自体にしっかりとした味わいがあります。牛骨ベースのあっさりとしたスープは自己主張することなく麺の美味さを引き出しており、柔らかく煮込まれたチャーシューも加わって一体感のある味わいとなっていました。

市場の豊洲移転により築地を去ってしまった店も多いようですが、こういう超個性派の店は今後も長く続いてほしいものです。

幸軒(さいわいけん)

営業時間

6:00~9:30頃

10:30~13:00頃(無くなり次第終了)

17:00~24:00(完全予約制)

定休日

日・祝・市場休業日