大山寺は大山阿夫利神社と大山ケーブル駅のちょうど中間に位置しており、神社からはケーブルカーを利用するか傾斜の急な坂を下らなければなりません。御朱印は本尊の不動明王を思わせる力強い書体でした。
大山寺の御朱印
御朱印所
御朱印は本堂内右手の授与所でいただけます。
志納金300円
御朱印
ご本尊の不動明王を思わせる力強い書体の御朱印です。
誰もがいつか直面する問題です
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境内の意外な見どころ
見開いた眼が印象的だった本尊の不動明王像
大山寺の本尊である鉄造不動明王像は1264年に鋳造されたもので、国の重要文化財に指定されています。当時大山が荒廃しているのを憂いた願行上人が江ノ島の龍穴で祈り、浜の砂鉄を集めて土の像よりとった型に流し込んで鋳造したといわれています。鉄は銅に比べて衣文などの細部の鋳造が難しく表面の仕上げも困難なのですが、大山寺の不動明王像は鎌倉時代の鉄仏のなかでも秀作の1つとされています。
通常は秘仏で毎月8・18・28日のみ開帳されていますが、2018年に限って特別に毎日公開されています。これまで数多くの不動明王像を見てきましたが、両眼を見開いた憤怒の表情は特に印象深いものでした。
小田急のポスターで使用される紅葉
大山寺は大山阿夫利神社と同様に神奈川を代表する紅葉の名所となっており、この日は最後の見頃といった状況でした。
小田急線の駅のポスターで使用されるのはたいていこの場所の映像です。
大山寺の由緒
大山は古くから山岳信仰の対象とされており、山頂付近での発掘調査によると信仰開始の時期はかなり古い時代にまでさかのぼることができると推定されており、8世紀前半には大山阿夫利神社が創建されていたと考えられています。
奈良の東大寺を開いた良弁僧正が大山寺を開山したのが755年で、寺伝によれば弘法大師が第3代住職であったとされています。
鎌倉時代以降荒廃しますが、江戸時代になって徳川家康、家光の保護により再興しました。大河ドラマの主人公になった春日局がここにこもり、家光が世継ぎとなるよう不動明王に祈願したと言います。
大山参りが江戸の庶民の娯楽としてブームになると全盛期を迎えますが、明治維新後の廃仏毀釈の嵐の中で現在の阿夫利神社下社の場所にあった伽藍は完全に破壊され、明治18年に現在の地に再建されました。
アクセス
直接大山寺へ向かう場合は大山ケーブルの中間駅を利用するのが便利ですが、私は大山阿夫利神社をお参りしてから山を下りました。
大山には男坂と女坂がありますが男坂は大山ケーブル駅と大山阿夫利神社を直接結んでいるため、神社から徒歩で大山寺へ出るには女坂を下らなくてはなりません。
男坂は傾斜がきつく女坂はなだらかという区別が一般的ですが、大山の場合は女坂の傾斜も相当なものがあります。
なんと鎖場までありました。
途中ケーブルカーのすぐ脇を通ります。
大山寺の境内
本堂
現在の大山阿夫利神社下社の場所にあった本堂は明治の廃仏毀釈によって破壊されましたが、明治18年に現在の地に再建されました。
大師堂
明治40年に建立され、大正3年に現在の地に移されました。
宝篋印塔
1795年に建立され、明治の廃仏毀釈によりバラバラに壊されましたが、大正3年に再建されました。
鐘桜
徳川家光が奉納した梵鐘は廃仏毀釈により破壊され、現在の鐘は昭和24年に奉納されたものです。この鐘は1回200円で撞くことができます。
八大童子
倶利伽羅龍の滝
かわら投げ
300円で2枚投げることができます。がけ下に直径2.5mの福輪があり、その中をくぐれば幸運をもたらすとされています。
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境内社
稲荷大明神
伯耆坊大天狗大神
倶利伽羅堂
大山唯一の朱塗りの建物で大山最古の堂です。
七不思議
女坂には七不思議と呼ばれるものがあります。私は大山阿夫利神社から坂を下ったため、上から順にご紹介します。
眼方石
手を触れて祈れば眼の病が治るとされています。
潮音洞
洞に近づいて心を鎮め耳を澄ませば潮騒が聞こえるといいます。
無明橋
話をしながら通ると悪いことが起こるとされています。
逆さ菩提樹
上が太く下が細い、逆さに生えているように見えるといいます。
爪切り地蔵
弘法大師が一夜に内に手の爪だけで掘ったと伝えられています。
子育て地蔵
祈ると子供がすくすく育つとされています。
弘法の水
弘法大師が岩に杖を突いたところ、そこから水が湧き出たといいます。
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