大船観音では「白衣観音」と記された通常御朱印の他、時期に応じた限定御朱印を頂けます。森の中から突き出した上半身の姿はよく知られていますが、全身像に関しては意外な歴史がありました。厄除けや子宝のご利益で知られています。
御朱印は「白衣観音」と限定御朱印
御朱印所
御朱印は正面の照心閣で頂けます。「白衣観音」と記された通常の御朱印の他、時期によっては限定御朱印も頂けるようであり、現在ではウクライナ支援特別御朱印があるそうです。
志納金300円
御朱印帳
大船観音のオリジナル御朱印は表紙に白衣観音の姿を描いたもので、サイズは大型です。
価格1500円(御朱印代込み)
御朱印
この日は限定御朱印はありませんでした。現在は中央の印が変わっているようです。
大船観音の由緒とご利益
曹洞宗の寺院の本尊である「巨大白衣観音像」
大船は東海道線と横須賀線乗り入れる交通の要所であるためこれまで何度となく通過していますが、車窓から見える大船観音の姿が常に気になっていました。森の中で首から上だけ姿を見せており、全身像はどれだけの大きさなのか、大船を通過するたびに気になっていました。
あの巨大に見える像は、大船観音大船観音寺という曹洞宗の寺院の本尊である「巨大白衣観音像」というのが正式名称のようです。車窓から見ると、大きな観音様が森の中に立っているように見えるのですが、実は下半身はなく上半身だけです。
国民の平安と国家の安寧を祈願している
第一次世界大戦後の不況や飢饉により不安定になっていた社会状況の中で、観音信仰により国民の平安と国家の安寧を祈願するため、昭和4年に護国観音として築造が開始されました。しかし昭和9年にほぼ輪郭が出来上がった状態で戦局の悪化により工事は中断してしまい、それ以降20年以上放置されてしまいます。
東急の五島慶太会長らの呼びかけにより昭和32年に工事が再開され昭和35年に現在の観音像が完成しました。その後昭和56年に大船観音は大船観音寺となり、現在では曹洞宗大本山総持寺の末寺となっています。
現在、大船観音は大船のシンボルとして位置付けられ、夜間にはライトアップされるなど、観光名所となっています。2012年には大船観音のゆるキャラとして「のんちゃん」が誕生しました。
子宝のご利益
大船観音のご利益としては平和・子宝・厄除け・合格祈願などが挙げられます。 中でも子宝にまつわるエピソードは豊富で、お参りしたら子を授かったという事例は数知れずあるそうです。
アクセス
交通
東海道線大船駅徒歩約5分
大船観音入口
大船駅西口のローソンの脇に看板が出ています。
右手側にある坂道を登っていきます。
地図
巨大な観音像
大船観音の境内
山門
山門です。ここで拝観料を払います。
縁結びのめおと桜
観音像の横には縁結びのめおと桜が植えられていました。
原爆の火
境内には先の大戦の犠牲者を弔う施設が多くあります。これは原爆の火です。
白衣観音像
大船観音の全体像です。
遠くからだと白くツルツルに見えますが、間近で見るとやはりコンクリートということでザラザラで、汚れもかなりありました。
観音像の真後ろからは胎内に入ることもできます。未完成の状態で放置されていた像の修復工事の模様が展示されています。
境内社
大船観音の境内社の慈光堂です。正月三が日だけ御開帳する聖観音立像が祀られています。
全身にまつわる恐怖の都市伝説
大船観音は上半身だけという姿であるため恐怖を感じる人も多いようで、「下半身は、地中に埋まっている」という噂が、まことしやかに囁かれています。「有事の際には土の下に埋まっている下半身も姿を表わして戦ってくれる」というものですが、もちろんこれは単なる都市伝説です。
当初は全身像の予定であったものの、地盤が軟弱でとても支えられそうになく、断念したということです。
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