穏田神社(おんでんじんじゃ)では月替わりのものを含めて3種類の御朱印を頂けます。渋谷駅と原宿駅の中間のキャットストリートに隣接した場所に位置しており、独特なにぎわいを見せる街の中にありました。
穏田神社の御朱印
御朱印所
御朱印所は社殿向かって右手にあります。
こちらでは穏田神社と境内社の稲荷神社、月替わりの見開き御朱印を頂くことができます。
初穂料300円(月替わりの見開き御朱印は600円)
御朱印
今回は穏田神社の御朱印のみ頂きました。きわめてオーソドックスな書体で、本来は直書きですが新型コロナウィルス感染対策なのか全て書置き対応でした。
キャットストリートに隣接したおしゃれな地域
穏田神社は山手線渋谷駅と原宿駅から共に徒歩約10分で、キャットストリートの名前で知られる旧渋谷川遊歩道路に沿った地域に位置しています。
キャットストリートはかつてこの地を流れていた渋谷川を暗渠化して1964年(前回の東京オリンピックが開催された年)に作られた道路です。ファッション・アパレル、美容関係を中心に、明治通りや表参道といった近隣の大通りよりも小規模でおしゃれな店が集中しており、渋谷でも原宿でもない独得な雰囲気でにぎわいを見せています。(隣接しているものの、ストリートから神社に直接は入れない。)
不動産の営業をしていた時代に案内で何度も訪れていた地域ですが、一本奥に神社があるとは全く知りませんでした。
穏田神社の由緒
今でこそこの地域はおしゃれな商業地域ですが、かつては広く稲作が行われており、渋谷川に水車小屋が立ち並ぶような田園地帯で、1590年に徳川家康が関東に入った際に家臣団の伊賀衆に与えられました。伊賀衆は本能寺の変で孤立していた家康を京都から三河へと導いた武功があり、そのことに対する恩賞であったと思われます。
地域の産土神として地域の人々により細々と維持されてきた神社もこれ以後面目を一新し、土地の鎮守として祭儀が盛んに行われるようになりました。
江戸時代には第六天社と呼ばれていましたが明治維新以降穏田神社と改められ、1885年(明治18年)に同じ穏田に鎮座していた熊野神社を合祀して現在に至っています。
「縁結び」をはじめ「技術や芸の上達」「美容」のご利益があるとされ、現在でも多くの人々の信仰を集めています。
アクセス
交通
山手線、東急線、地下鉄線「渋谷駅」徒歩約10分
山手線「原宿駅」徒歩約10分
千代田線、副都心線「明治神宮前駅」徒歩約5分
地図
周辺の寺社
境内の見どころ
社号標と第一鳥居
キャットストリートには面していないので、ぐるりと回りこむ必要があります。
拝殿
先の大戦における空襲で境内は神輿庫を除いて焼失してしまい、小松公爵邸にあった邸内社や灯籠の払い下げを受けて神社が再建されました。現在の社殿は1998年(平成10年)に再建されたものです。
本殿
神輿庫
穏田神社の神輿は1920年(大正9年)に制作されたもので、関東大震災や東京大空襲の災禍も逃れた貴重な文化財です。2004年(平成16年)に84年ぶりに修復されました。
境内社
穏田神社と神楽殿の間の草むらにあった稲荷神社の祠がいつの間にか消失してしまい、そのため昭和36年に新たに再建されたものです。
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