成田山横浜別院として知られる延命院では大変に力強い書体の御朱印が頂けます。全国に8か所ある成田山新勝寺の別院の一つで、幕末の日米通商条約がきっかけとなったという意外な歴史をもっています。土砂崩れが発生したような斜面上にあり、アクセスは超過酷です。
成田山横浜別院の御朱印
御朱印所
御朱印は本堂右手の授与所でいただけます。
志納金300円
御朱印
大変に力強い書体の御朱印を頂きました。改元に伴って突如発生した御朱印ブームも一段落したのか、令和になって初の直書き御朱印です。
江戸時代から190年以上続く老舗和菓子屋のとろける生大福
超過酷なアクセス
成田山横浜別院は桜木町駅から伊勢山皇大神宮方面に向かう途中に位置しています。
横浜は基本的にアップダウンの激しい場所ですが、境内も急な階段を上がった場所にあります。平成26年の台風18号により土砂崩れが発生したような場所です。
境内からはみなとみらい地区の眺望が楽しめます。
交通
根岸線・横浜市営地下鉄桜木町駅徒歩約5分
地図
日本人で良かった。四季と大福は日本の宝物。水、餅、餡、技にこだわり続けた大福の圧倒的なくちどけ
成田山横浜別院の由緒
成田山新勝寺は全国に別院や分院がある
成田山新勝寺は真言宗智山派の大本山で、全国各地に8か所の別院と63か所の分院・末寺・末教会・成田山教会があり、各地の不動尊信仰を支えています。当ブログでは既に成田山川越別院と東京別院(深川不動堂)という2ヶ所の別院をご紹介していますが、それ以外に札幌・横浜・函館・大阪・名古屋・福井にあり、それぞれ地元では成田山と呼ばれているようです。横浜別院は桜木町駅からすぐで、長い階段を上がった先にあります。
横浜開港がきっかけで創建
幕末に日米通商条約が締結されて港が開港すると一漁村であった横浜に全国各地から移住者が押し寄せます。そのなかでも東京や千葉から移住して来た人が多く、彼らの大半は成田山新勝寺の不動尊を信仰しています。「千葉までお参り行くのは大変」ということで彼らの熱烈な願いが大本山の成田山を動かすことになり、明治3年に現在の中区太田町にあった普門院の境内に遥拝所を設けて成田山の観音院の不動明王像を本尊として祀りました。
その後に境内が手狭になったことから「高島易断」で名高い高島嘉右衛門より広大な敷地の寄進を受けて明治10年に現在の地に移転し、明治26年の成田山新勝寺から寺号を移して「成田山横浜別院」となりました。
成田山横浜別院の本堂
成田山横浜別院の最初の本堂は大正12年の関東大震災で、二代目の本堂は昭和20年の横浜大空襲により焼失してしまい、三代目の本堂が昭和29年に完成します。
東日本大震災では被害はなかったものの、人々がより安全に避難できる場所したいということから平成25年より本堂の新たな建替え工事に着手し、平成27年に現在の建物が完成しました。
本尊の不動明王像はもともとは徳川家の秘蔵仏でしたが、元禄年間に成田山へ贈られて塔頭の観音院に安置されていました。
堂内に上がって本尊を拝むことも可能ですし、毎日実施されている護摩祈祷に参列することもできます。
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◆成田山新勝寺へ行ってみた
◆成田山川越別院の記事
◆成田山東京別院(深川不動堂)の記事
◆横浜周辺で頂ける御朱印