古峯園内にある峯の茶屋はけんちんうどんが名物です。古峯神社をお参りした際にたまたま立ち寄った店で、基本となるけんちん汁もうどんもなかなかのもので、「神社のお休み所の軽食」というレベルをはるかに超越していました。
古峯園内の茶店である峯の茶屋
峯の茶屋は古峯神社の神苑である古峯園内の茶店で、軽食の他に土産物の販売も行っています。
本来なら予約をすれば懐石料理を楽しむこともできるのですが、新型コロナウィルス感染防止のためなのか取り扱いが中止となっており、令和2年8月2日現在ではメニューは4種類のみとなっています。
古峯園は古峯神社の神苑で、約3万坪(東京ドーム2個分)の広大な敷地に大芦川の清流を引きこんで池を設け、自然の地形や周辺の山々の景観を生かして作られています。迎賓館赤坂離宮和風別館庭園やホテルニューオータニ日本庭園などを手掛けた岩城亘太郎氏が3年がかりで完成させたもので、廻遊式日本庭園としては関東でも屈指の規模と美しさを誇っています。
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茹で置きや冷凍ではなく注文を受けてから茹でる
古峯園は古峯神社の社殿に向かう石段の手前に入り口があります。
神社との間を流れる大芦川を渡るとそこが園内です。
園の中央に設けられた峯の池の右上に峯の茶屋が見えます。建替えられたばかりのまだ新しい建物ですが、周囲の景観とよく調和しています。
さっそくけんちんうどんを注文しました。けんちん汁のいわれについては諸説ありますが、北鎌倉の建長寺の修行僧が作っていた「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったというのが最も有名ではないかと思います。
注文してから十数分ほどしていよいよけんちんうどんが登場しました。当初予想していたより少しだけ豪華です。ショッピングモールのフードコートで出されるうどんのように茹で置きや冷凍ではなく、恐らくきちんと注文を受けてから茹で始めたと思われます。
大根、人参、里芋、ゴボウ等々、様々な具材を煮込んだとろみのある汁の下から中太麺が顔を出しています。
「神社のお休み所の軽食」をはるかに超越していた
峯の茶屋は専門のうどん屋ではなくあくまで日本庭園内の茶屋で、所詮は「神社のお休み所の軽食」です。それほど期待することなく食べてみることにします。
まずベースとなるけんちん汁が美味しい。そしてうどんは滑らかな口当たりでモチモチとしており、意外なほど「コシ」も「ノビ」もあります。厨房内に製麺スペースは無かったので手打ちではないことは確かで、しかるべき製麺所の麺を取り寄せていると思われます。具だくさんなけんちん汁の味をしっかりと受け止めており、「神社のお休み所の軽食」というレベルをはるかに超越した立派なうどんだったと思います。
結論として、箱根神社の車場脇に出店している「権現からめ餅」の「俺のうどん赤」に匹敵するうどんではないかと思います。
待ち時間の過ごし方として最適な場所
峯の茶屋がある古峯園は個人的には高松の栗林公園に匹敵すると思うほどの庭園で、御朱印だけを目当てに古峯神社を訪れた人にとってはサプライズそのものなのではないかと思います。
起伏にとんだ地形に池や森、滝などを配し、借景とした周囲の山々とも調和のとれた美しい風景をつくりだしています。
池の奥に見えるのは休憩所である静峯亭です。
静峯亭からの眺めです。
また古峯園は栃木県を代表する紅葉の名所でもあります。
古峯神社の御朱印が出来上がるまで、あるいは次のバスの発車時間が来るまで、待ち時間の過ごし方として古峯園は最適な場所と言えます。
峯の茶屋
住所:栃木県鹿沼市草久3027 古峯神社 古峯園内
営業時間9:00~17:00(夏季)
9:00~16:00(冬季)
定休日 不定休
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