「カクテルの女王」と呼ばれるマンハッタンは「カクテルの王様」マティーニと並び称される存在で、その由来にはチャーチルやマリリンモンローといったそうそうたる人物が登場します。スッキリとしていながら奥深さもある高貴な味わいで、自宅で作って飲んでも十分に楽しむことができます。
「カクテルの女王」とよばれるほどの存在
マンハッタンは100年以上の歴史を持つカクテルで、現在では「カクテルの王様」マティーニと並んで「カクテルの女王」と称されるほどの存在となっています。
ウィスキーをベースとするカクテルで、バーボンかカナディアン、あるいはライウィスキーにスイートベルモットを混ぜ、ビターズを1滴振りかけて作ります。材料がシンプルであるだけに量の微妙な違いで味が大きく変化し、そのため「バーテンダー泣かせ」のカクテルとまで言われています。
チャーチルの母が作りマリリンモンローが有名にした
「マンハッタン」の誕生に関しては諸説あり、かつてのイギリス首相チャーチルの母親のジェニー・ジェロームがつくったという話が最も有名です。
第19代アメリカ大統領を選出する選挙の際にニューヨークで行われた候補者支援パーティでジェニー・ジェロームがウィスキーとスイートベルモットを組み合わせたカクテルで客をもてなし、会場であるクラブの名前がマンハッタンだったことからこの名前がつけられたと言うのです。
またメリーランドのバーテンダーがバーボンにスイートベルモットを混ぜて飲みやすくし、決闘に負けて傷ついたガンマンに気付けのために提供したという説もあります。
禁酒法時代を舞台とした映画「お熱いのがお好き」でマリリンモンローが汽車の中で作ろうとしたことで一躍有名になりました。
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マンハッタンのレシピと作り方
マンハッタンに必用な物をそろえてみました。ニューヨークのマンハッタンに沈む夕日を表現するために砂糖漬けのチェリーがカクテルグラスに沈んでいるのが一般的ですが、そこまでするとキリがありません。マティーニにおけるオリーブの場合と同様に今回は省略することにしました。
ベースとなるウィスキーはバーボンウィスキーのI.W.ハーパーゴールドメダル、スイートベルモットはノイリー・プラット(スイート)、ビターズはアンゴスチェラビターズを使用します。
ミキシンググラスに氷とウィスキー40ml、スイートベルモット20ml、アンゴスチェラビターズ1滴を入れます。
バースプーンで十分にステアします。
蓋をしてカクテルグラスに注ぎます。(蓋をしっかりと押さえてください。そうしないと中身をぶちまけてしまうことになります。)
マンハッタンの完成です。
尚、今回のレシピは「カクテル完全バイブル(渡邉一也著)」を参考にしました。
スッキリとしていながら奥深い味だった
飲んでみると大変にスッキリとした味わいで、チェリーを口に含んでいるような甘さがありました。アンゴスチェラビターズの効果なのかどことなくほろ苦さがあり、それが味の奥深さにつながっているようです。
プロのバーテンダーが作ったものとは全く違うかもしれませんが、カクテルは予想以上に面白く、また満足できるものでした。長引くコロナ禍で外で飲むことがはばかられる社会情勢が続いています。銀座のバーなどへ行かずに自宅でマンハッタンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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★未成年の飲酒は法律で禁じられています。健康のため飲過ぎに注意しましょう。
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◆ベースとなったI.W.ハーパーゴールドメダル
◆「カクテルの王様」であるマティーニ
◆バーで最初に注文する酒であるジン・トニック
◆塩がつまみのようだったソルティドッグ
◆草っぽさが印象的だったブラディー・メアリー