「倉敷うどん ぶっかけふるいち」は岡山駅の新幹線上りホーム上にあるうどん店で、『うどん天下一決定戦』で2年連続日本一になったぶっかけうどんを味わうことができます。新幹線の車内にも持ち込むことが可能で、うどんとわさびの取り合わせが素晴らしいものがありました。
岡山駅の新幹線ホームに気になるうどん屋があった
昨年よりサンライズ瀬戸・出雲を利用する旅を何回かしています。四国に行くにせよ山陰に行くにせよ帰りは岡山で新幹線に乗ることになり、上りのホーム上に気になるうどん屋があることは初めてサンライズに乗った出雲の旅の際に気づいていました。
その時には既に駅弁とお茶を買い込んだ後で「またの機会があれば入ろう」と思うのですが、次の旅の計画を立てる際にはそのことをすっかり忘れており、ルート検索でヒットした「やくも」や「マリンライナー」に接続する「のぞみ」を購入してしまっていました。そのため新幹線乗り換え口で慌ただしく買い物を済ませ、ホームに上がって後悔するということが続いています。
今回の旅ではさすがに覚えており、「やくも」に接続する「のぞみ」より1本遅い便を予約し、駅弁もお茶も買わず万全の状態でホームに上がりました。
ホーム上にあった店は「倉敷うどん ぶっかけふるいち」です。
『うどん天下一決定戦』で2年連続日本一
麺に直接つけダシをぶっかけて食べる「ぶっかけうどん」は讃岐うどんの定番の食べ方の一つですが、岡山県倉敷市の名物料理の一つでもあります。
香川では「山下うどん」が発祥の店とされ、面倒くさがりの客がざるうどんのつけ汁を麺にそのままかけたのが始まりとされています。それに対して倉敷では麻雀をやりながらでもざるうどん食べられるよう、「ふるいち」創業者の息子がうどんを丼に入れて具をその上にのせ、たれを上からかけたことがきっかけでした。
「ふるいち」のぶっかけが誕生したのが昭和30年代で、それ以降60有余年が経過して現在では倉敷のソウルフードになっています。全国から名乗りを上げたご当地うどんが大集結し日本一を目指す日本最大級のうどんイベント『うどん天下一決定戦』においては、2016・2017年と2年連続全国優勝しています。
うどんとわさびの取り合わせが素晴らしかった
うどんは店によって出されるまでの時間がかなり違いますが、1本遅い「のぞみ」にしたので恐らく大丈夫だろうと思います。
新幹線の車内に持ち込むこともできるようです。
さすが専門店らしくメニューも豊富です。
店内には「ぶっかけ三ヶ条」が掲げられていました。温ぶっかけにはショウガが、冷ぶっかけにはわさびが入っているようです。
冷たいぶっかけの麺大盛です。それほど待たずに出てきたので冷凍うどんかもしれません。
具とたれと麺が絡むようしっかりとかき混ぜました。わさびの香りが何とも新鮮です。
食べてみると麺がモチモチの極みで適度な弾力で歯を押し返し、それでいてある程度以上の力を加えるとプチンと心地よく切れます。甘めで味の濃いたれと絡まって口の中の粘膜に吸い付き、そして飲み込んだ時ののど越しも爽やかでした。
本場の讃岐うどんを随分と食べ歩き、「うどんといえばショウガ」という先入観が出来上がっていましたが、うどんとわさびも驚くほど合っています。
具と薬味はこれだけで十分で、私個人としてはこれに「梅」だの「とろろ」だの「大根おろし」だのを加えたりするのは余分ではないかと思っています。
とろろを加えても美味かった
後日、四国でさぬきうどんの食べ歩きをした帰りに再びぶっかけふるいちを訪れ、こんどはぶっとろを試してみました。
うどんととろろというのは何とも絶妙な取り合わせで、つるつるな麺にぬめぬめしたとろろが絡まることによりさらにつるつるとなっていました。これはおおいに有りだと思います。
倉敷うどん ぶっかけふるいち JR岡山駅新幹線上りホーム店
営業時間 7:30~20:30
定休日 無休
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