埼玉の高麗神社では直書きの御朱印を頂けます。亡命してきた高句麗の王族を祀る神社で、これまで6人の総理大臣を誕生させた「出世の御利益」で知られています。
御朱印以外のブログはこちらから
高麗神社の直書き御朱印
御朱印所

高麗神社の御朱印は社殿向かって右手の参集殿で扱っています。こちらでは直書きの御朱印を頂けます。
御朱印には季節などに合わせ境内で見ることの出来る月ごとの草木の印を捺してあります。草木の印は全部で14種類(1月と11月が2種類ずつ)にあり、全部揃うと金の社紋を捺してもらえるようです。
受付時間 9:00~17:00
初穂料 500円
御朱印

5月の花の印は「あやめ」です。またこの日はたまたま「一粒万倍日」だったようで、その印も捺してありました。
過去に頂いた御朱印

2017年10月18日付で、花の印は「はぎ」です。御朱印帳を忘れるという後にも先にもこの時だけという大失態を犯したため書置きです。

境内末社の水天宮の御朱印です。
八高線沿線で頂いた御朱印(記事は下に続きます)
高句麗の王族を祀る神社
高麗神社は朝鮮半島にかつて存在した高句麗の王族であった高麗王若光(こまこにしきじゃっこう)を祀っており、約1300年の歴史があります。
666年に唐と新羅が隣国である高句麗の征討を開始し、危機的状況に置かれた高句麗は外交使節団を大和朝廷へと派遣しました。その一員として来日したのが若光で、高句麗が668年に滅ぼされてしまったことからそのまま日本にとどまることになります。その後に大和朝廷に仕える官人となり、703年に官位と「王」の姓を与えられました。
高句麗が滅亡した時に多くの高麗人が日本各地に亡命しており、716年にその内の1799人が大和朝廷によって武蔵国に移されます。そしてあらたに高麗郡が設けられ、高麗王若光が郡司に任命されました。
郡内の高麗人のために生涯をささげてそのままこの地で亡くなった若光の徳を偲び、郡民がその霊を祀ったのが高麗神社です。当初は高麗大宮大明神・大味谷大明神・白髭大明神等の呼び名がありましたが、明治以降は現在の社号で統一されています。
高麗神社の宮司は若光の子孫であることを称しており、現在の宮司は若光から数えてちょうど60代目になります。
近代になって政治家・文学者・歴史家ら多くの参拝者が訪れるようになり、その中から内閣総理大臣に就任した政治家が6人も出たことで「出世明神」と称されるようになりました。
アクセス
交通

八高線高麗川駅徒歩約22分

朝鮮半島からの帰化人によりつくられた街ということで、周辺地域の道標にもハングルが併記されています。
境内の見どころを徹底紹介
これまで数百カ所の寺社を巡ってきた中で「御朱印帳を忘れる」という痛恨の大失態を犯してしまった唯一の場所が高麗神社であり、リベンジのために再訪を前から考えていました。八高線というのがネックでしたが、青梅線沿線の塩船観音寺をお参りする機会を利用しました。
将軍標

朝鮮半島の村落に見られる風習によるもので、魔除けや道標として村や寺院の入口に立てます。
鳥居

こちらは実は二ノ鳥居でした。遠くからでも見える将軍標に直行したため気が付かなかったのですが、もっと手前に社号標と一ノ鳥居があったようです。
神楽殿

高松塚古墳の壁画に描かれた古代装束と高句麗古墳の壁画に描かれた古代装束をそれぞれ再現して比較しています。

どちらも「虹のスカートをはく婦人像」ということで共通しています。
御神木

拝殿前に植えられている「彼岸桜」は樹齢約300年で、周辺はとりわけ出世上昇のパワーが強い場所なのだそうです。
御神門

中央の扁額は朝鮮王朝の貴族・趙重応が1900年にお参りした際に記したものです。

「高」と「麗」の間に目立たない小さな「句」があることにお気付きでしょうか。「高句麗」とも「高麗」ともどちらにも見えます。
拝殿

正面手前の外拝殿は2015年の増改築により建てられもので、中間部の内拝殿と幣殿1934年から行われた境内整備の一環で造営されたものです。
本殿

高麗神社の本殿は室町時代後期の建物と考えられています。一間流造で檜枝葺という比較的小さな建物を1934年築の覆屋が護っています。
6人の総理大臣を誕生させた出世の御利益
高麗神社には濱口雄幸・若槻禮次郎・斉藤実・小磯国昭・幣原喜重郎・鳩山一郎といった人たちが参拝し、後に総理大臣になりました。そのため出世のご利益があるとされ、「出世明神」と呼ばれています。
これらの中には記念樹を残した人もいます。
濱口雄幸


若槻禮次郎


鳩山一郎


重要文化財の高麗家住宅

高麗神社に隣接した場所に高麗家住宅が保存されています。



高麗王若光の末裔である高麗氏の住宅で、17世紀後半のものと考えられています。東日本の民家の中では古い形を遺している極めて重要な例として昭和51年に重要文化財に指定されました。
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。