ジャパニーズウィスキーのカルガモは小さ目のボトルとラベルに描かれた赤い蝶ネクタイをしたカルガモの絵が印象的なウィスキーで、飲んでみるとコクのある甘さが印象的でした。「イチローズモルト」で有名なベンチャーウィスキー社長の肥土伊知郎氏の祖父が創業した東亜酒造で製造されています。
あの東亜酒造が製造したカルガモ
カルガモは埼玉県の東亜酒造が製造し、三菱食品が販売しているウィスキーです。
東亜酒造は「イチローズモルト」で有名なベンチャーウィスキー社長の肥土伊知郎氏の祖父が昭和16年に創業した会社で、昭和23年にウィスキーの製造を開始します。もともとは輸入した原酒をブレンドして樽詰めするだけでしたが、昭和55年には蒸留所を建設してモルト原酒の蒸留を開始するまでになりました。
しかしウィスキー需要の低迷により経営が悪化して「日の出みりん」で知られるキング醸造の傘下に入ることとなり、平成12年に採算の取れなかったウィスキー事業は廃止されて蒸留所も閉鎖・解体されました。貯蔵されていた原酒は廃棄される運命にありましたが、肥土伊知郎氏の奔走により福島の笹の川酒造が引き取ることになり、後にイチローズモルトとして世に出ます。
その後ウィスキーの消費が拡大すると平成28年にウィスキーの製造・販売を再開しますが、現時点では輸入したモルト原酒のブレンドにとどまっており、自社での蒸留にはまだ至っていません。
比較的高めの価格のウィスキー
カルガモは内容量500mlという小さ目のボトルとラベルに描かれた赤い蝶ネクタイをしたカルガモの絵が印象的なウィスキーで、酒売り場の棚に並んでもひときわ目立ちます。
製造元の東亜酒造でまだ自社蒸留が再開しておらず、カルガモも海外から輸入した「バルクウィスキー」をブレンドしたものということで間違いないと思われます。
アルコール度数が40度と一般的な強さですが、500mLで価格は2000円ほどということで、700mLに換算すると2000円台後半という比較的高めの価格ということができます。
ちなみに「カルガモ」という名前の由来についてはいくら調べてもわかりませんでした。
ストレート
コッテリとしたコクのある甘さが印象に残りました。
ロック
トロリとしており、適度にこなれてきたような口当たりです。バランタインファイネストに似たクセのある甘さを感じました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は箱根の森の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
柔らかな口当たりで味わいもまろやかになりました。サラリとした、和菓子のような甘さです。
ハーフロック(1対1で氷を入れる水割り)
スッキリ爽やかな味になりました。甘さに加えてほんのりとしたスモーキーさも感じられるようになっています。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
炭酸の甘みと酸味が加わることによりスッキリとした味わいとなり、柑橘系の味わいに変化しました。
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ラベルの絵とこくのある甘さが印象的だった
一回り小さいボトルとラベルに描かれた赤い蝶ネクタイをしたカルガモの絵が印象的なウィスキーで、一度見たら忘れないウィスキーだと思います。5種類の飲み方のそれぞれに特色があり、「これが一番」というのは特にありませんでした。