飯能の観音寺では力強く豪快な書体の御朱印を頂けます。最近になって境内にあるうどん屋がテレビで紹介され、大きな話題となりました。江戸時代に林業で栄えた街にあって古くから人々の信仰を集めていた寺で、幕末の動乱の中で焼け野原になりながらも往時の姿を現在にまで残しています。
観音寺の御朱印
御朱印所
御朱印は本堂に隣接した寺務所でいただけます。
志納金300円
御朱印
力強く豪快な書体の御朱印です
林業で栄えた飯能で市街地の中に古くからあった寺
観音寺は西武池袋線と秩父線のターミナル駅である飯能駅から徒歩20分で、地域を代表する観光スポットの飯能河原に隣接したような場所に位置しています。
中世以来林業で栄えた街ですが、入間川や高麗川を利用すれば江戸まで十日程度で到着することから特に重宝され、相次ぐ火事により木材の需要が急増した江戸時代には特に繁栄しました。
観音寺の創建年代は不明ですが、長く市街地の中にある寺として人々に親しまれ、江戸時代後期には高麗三十三か所霊場の十番札所として庶民の信仰を集めていたといいます。
幕末の動乱期には朝敵となった徳川慶喜の汚名をそそがんとした旧幕府勢力がこの地に立て籠もったことから新政府軍との間に飯能戦争が勃発し、それにより境内の建物はすべて焼失しました。現在残されている建物は明治16年に再建されたものです。
アクセス
交通
西武池袋線飯能駅下車徒歩約13分
JR八高線東飯能駅下車徒歩約12分
地図
観音寺の境内
山門
「飯能河原」交差点に面しています。
飯能鬼子母神
飯能が鬼子母神とゆかりの深いザクロの名産だったため、飯能商工会議所と協力して平成19年11月に設置されました。
参道
厄割り石
「厄」の字が逆に書かれた石に「厄落の玉」を落とし、心と体の邪気を払います。
白象
先の大戦において出された金属類回収令により鐘が供出されてしまったため、鐘楼堂はお堂のみが残された状態となっていました。
観音寺の檀家である飯能銀座のせんべい店「亀屋」の店主が昭和40年頃に張り子の象を制作し、空いていたお堂に収められて現在に至っています。
不動堂
武蔵野七福神の「寿老人」を祀っています。不動堂前には「四国八十八ヵ所霊場 お砂踏所」があります。
本堂
本尊の如意世輪観音を祀っています。
墓地
不動堂の奥に墓地が広がっています。飯能河原を望む理想的な環境の中でご先祖様を供養することができます。
テレビで紹介されて話題の「お寺うどん」
飯能は扇状地の台地にあったため米作りには適しておらず、そのため昔から小麦の生産が盛んで人々は日常的にうどんを食べていました。
観音寺の境内には週末限定で出店するうどん屋があります。
テレビでも紹介されたことで多くの話題を集め賑わっているようで、私が寺に滞在している間だけでも何台もの車が駐車場に入ってきました。
埼玉県産の農林61号という粉にこだわったうどんのようです。
カップ天ぷらのせうどんですが、それほど待たずに出されたので麺は恐らく茹で置きでしょう。味としては「食べログ」の3.05(当時)という数字そのものだったと思います。
営業時間:金曜~日曜10;00~15;00
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