大阪難波の法善寺では直書きの御朱印を頂けます。小説や歌謡曲の舞台となった法善寺横丁で有名な寺院で、苔むした姿の「水掛不動尊」はどんな願い事も円満に成就すると言われています。
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目にも鮮やかな直書き御朱印
御朱印所
法善寺の御朱印は金毘羅堂の右手にあります。
こちらでは本尊の阿弥陀如来の他に特別御朱印や限定御朱印等があり、合計4種類の御朱印を頂けます。直書きは阿弥陀如来のみです。
受付時間10:00~18:00
志納金 300円~500円
御朱印
今回は阿弥陀如来の直書き御朱印のみ頂きました。目にも鮮やかな書体です。
法善寺の由緒
法善寺の正式名称は天龍山法善寺で、400年くらい前までは現在の京都府宇治市にあったといいます。仲誉専念法師が大阪難波への移転を決意し、現在の地に新たな寺院が完成したのは1637年です。
先の大戦における空襲で境内が全焼してしまった際は金毘羅堂や庫裡が再建できたものの本堂は再建できず、同じ浄土宗の長圓寺を法善寺別院として本尊の阿弥陀如来像を移しました。
アクセス
交通
近鉄・南海・大阪地下鉄「なんば駅」下車なんばウォークB16出口から北へ徒歩1分
近鉄・大阪地下鉄「日本橋駅」下車なんばウォークB18出口から北へ徒歩1分
地図
周辺の寺社
「千日前」の由来となった法善寺
法善寺は全身が苔むした姿の「水掛不動」や小説の舞台になった法善寺横丁で有名な寺院で、難波の道頓堀川と千日前通の間に位置しています。
その知名度の割には信じられないくらいこじんまりとした境内です。大阪を代表する繁華街のど真ん中でありながらこの一帯だけはひっそりとしており、ここが難波であるとはとても信じられないような静かな空間となっていました。
もともとこの辺りは死者の焼き場・墓地・刑場などが集まる地であり、亡くなった多くの人々を供養するために専念法師が千日間にも及ぶ念仏回向を務めたことから「千日寺」とも呼ばれるようになりました。「千日前」という地名は千日寺の門前にあったことに由来しています。
法善寺の境内
山門
二河白道堂
この世からあの世へ往生する様子を具現化しており、二河白道堂を通り抜けた先に立つ「南無阿弥陀仏」の石柱が極楽浄土であるとされています。
上方演芸会の大御所二人の名前が刻まれていました。
金毘羅堂
難波はかつて港町であり、海が荒れることで有名な場所だったといいます。そのため当時の人々は海上交通の守り神である金毘羅天王を祀り、安全な航海・大漁を祈願しました。
現在では交通安全や商売繁盛の神さまとしても祀られています。
「願いが叶う」水掛不動尊
西向不動明王ともいい、お参りする人が水をかけていくため全身が苔むしています。戦後すぐの時代、法善寺へお参りにやってきた一人の女性がお供えされていた目の前の水を手ですくって掛けたことがきっかけだったといいます。現在では「どんな願い事でも円満に成就するご利益を頂ける」とされています。
大抵の場合は水が入ったバケツが置いてあります。
参拝後に空になっていたら左隣にある井戸で水を汲む習慣があるそうです。
法善寺横丁
法善寺の北側にある2本の細い路地は「法善寺横丁」と呼ばれており、様々な小説や歌謡曲の舞台にもなっています。大阪ならではのグルメを楽しめる約60軒のお店が並んでいます。
私はてっきりこちらが法善寺横丁だと思っていたのですが、どうやら違っていたようです。本物は東西の入口に門があり、「法善寺横丁」と記された看板があるそうです。