伊勢原の比々多神社(ひびたじんじゃ)では歴史を感じさせるどっしりとした書体の御朱印を頂けます。歴史ある神社や寺院が点在している大山山麓の中心部に位置しており、何と縄文時代中期から人々の祈りの場所であったといいます。
比々多神社の御朱印
御朱印所
御朱印は敷地に隣接した社務所でいただけます。
初穂料300円
御朱印
どっしりとした歴史を感じさせる書体の御朱印です。
縄文から続く歴史
日本遺産の街
比々多神社は古くから庶民の山岳信仰の場であった大山の山麓に位置しています。周囲には大山阿夫利神社、大山寺の他に日向薬師、浄発願寺、石雲寺、高部屋神社といった歴史のある宗教施設や遺跡群が点在しており、古代文化発祥の地ともされています。
大山詣りは手形が不要な小旅行であったことから江戸時代になって人々の興味関心を呼び、江戸の人口が100万人であった時代に何と年間20万人もの参拝者が訪れたといいます。巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから山頂を目指す姿は歌舞伎や浮世絵にも取り上げられ、それによってさらに盛り上がった人気は現在まで脈々と続いています。
この地の「江戸庶民の信仰と行楽の地」というストーリーは「日本遺産審査委員会」で審議された結果、平成28年4月25日付けで日本遺産に認定されました。
1万年以上前から人々の祈りの場所だった
比々多神社の境内および近隣からは縄文時代中期の遺跡が発掘されており、その中には古代祭祀で用いられるストーンサークルもあったことから、この地は1万年以上前から人々の祈りの場所であったということができます。
当初は大山をご神体として遥拝する宮であったと考えられていますが、社伝によれば神武天皇の時代に新たに社殿が造営され、692年に改修が実施されたとされています。鎌倉時代には源頼朝により大規模な社殿再建が実施され、さらに妻政子の妊娠に際しては安産を祈願するため神馬を奉納されたといいます。
室町時代に兵火により社殿を焼失し、400mほど離れた現在の地に移転して再建されました。
アクセス
交通
小田急線伊勢原駅より関台経由栗原行バス「比々多神社」下車
地図
周辺の寺社
比々多神社の境内
大鳥居
茅の輪
6月30日の夏越大祓いの直後であったため茅の輪が設けられていました。
ご神木
中央の木がご神木の「相生のけやき」です。1つの株から2本の幹が仲良く伸びていて、満願成就や恋愛成就・良縁にご利益があります。
狛犬
十二支と十干を組み合わせ、60年でひと回りをする干支の中で平成30年は戊戌(つちのえ・いぬ)ということになります。来年になったらどう変わっているか何やら気になります。
拝殿
本殿
神楽殿
神輿殿
4月21日より22日の例祭は三宮祭(さんのみやさい)の名で親しまれています。御神輿が担がれ、三基のカラクリ人形山車の巡幸や、伝統芸能里神楽が実施されます。
境内社
秋葉神社が祀られています。
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