千駄ヶ谷の鳩森八幡神社の御朱印は2種類あり、そのうちの一つは富士塚の登頂証明となっています。応神天皇・神功皇后を祀ることから諸願成就、縁結び、子宝、安産などのご利益があるとされ、将棋会館に隣接することから棋力向上のお守り「王手守」が人気です。※2017年6月29日作成。2022年6月26日改定。
鳩森八幡神社の御朱印
御朱印所
鳩森八幡神社の御朱印所は拝殿向かって左手にある授与所です。
受付時間9:00~17:00
初穂料300円
御朱印
こちらでは通常御朱印に加えて富士塚の登頂証明の御朱印も頂くことが出来ます。
通常御朱印
「鳩森」ということで白鳩が描かれています。
富士塚登頂証明
ちゃんと登ったか聞かれますから、必ず登頂を済ませてからお願いしましょう。
鳩森八幡神社の由緒とご利益
大昔にこのあたりの林の中でめでたいことが起きる前兆である瑞雲がたびたび現れ、ある時村人が確認のため林に入ると突然多くの白鳩が西に向かって飛び立ったことから、この地を鳩森と名付けて祠を設けたといいます。860年に慈覚大師が応神天皇・神功皇后の御尊像を作り、正八幡宮として祀ったことが神社の起源とされています。
応神天皇・神功皇后を祀ることから諸願成就、縁結び、子宝、安産などのご利益があるとされ、それ以外に将棋を志す人の守り神にもなっており、「勝運」のパワースポットとしても知られています。
アクセス
交通
総武線千駄ヶ谷駅徒歩約5分
大江戸線国立競技場駅徒歩約5分
副都心線北参道駅徒歩約5分
地図
魅力がいっぱいの境内
境内の配置図
大鳥居
緑に包まれた参道
鳥居の脇に咲くあじさいが綺麗です。
6月30日の「夏越の大祓い」に向け、社殿の前に茅の輪が設置されていました。
茅の輪をくぐることで知らず知らず清めることができます。
社殿
旧社殿は先の大戦で焼失しましたが、昔日の姿に復元すべく建設工事を行い、平成5年6月竣工した総欅造りの建物です。
何と荷物台が設けられていました。
御朱印集めで寺社をまわる時はいつも御朱印帳や手帳を入れたリュックとカメラを持ち歩いています。通常お参りの際は地面に置いているので、このような配慮をして頂けるのは大変にうれしく思います。
賽銭箱の中で引っかかった紙幣を押し込むための「紙幣落とし棒」です。こんなところにまで配慮が行き届いていることに感心しました。
能楽堂
こういった施設はあちこちの神社で目にしてきましたが、その中でも最も立派でした。
境内社
甲賀稲荷社
もともと甲賀組組屋敷の武士に崇敬されていました。
神明社
◆富士塚のある神社
東京最古の富士塚
鳩森神社は1789年に築造された現存する東京最古の富士塚で知られています。
富士山に対する信仰は昔から日本人の心の中にありましたが、交通機関や登山の装備が未発達だった時代は誰でも登れるような山ではありません。そこで富士山を信仰するグループである富士講を結成し、その中の「選抜メンバー」が本物の富士山に挑戦しました。
それ以外の「圏外メンバー」は各地に設けた浅間神社と富士塚で納得するしかなかったのです。
富士塚の中腹付近です。意外と急でした。
富士塚の山頂には富士山の溶岩と浅間神社奥宮の祠が配されています。
鳩森八幡神社と将棋
鳩森八幡神社の真向かいには将棋を統括している日本将棋連盟の拠点である将棋会館があります。将棋会館の真向かいということもあって神社は将棋愛好者にとっての聖地となっており、授与所では棋力向上を祈願した「王手守」が人気です。
境内には将棋関連のお堂もあります。大山十五世名人の手による将棋堂の石碑です。
堂内には御影石の将棋盤の上に高さ1m20㎝の大駒が置かれ、その奥に氏神の八幡神が祀られています。日本将棋連盟の「指し初め」の日には将棋界の発展、棋力向上を祈ってこちらで将棋堂祈願祭が行われます。
将棋会館は2024年に移転予定となっていますが、鳩森八幡神社は移転先の千駄ヶ谷一丁目からも最も近い神社であり、今後も両者の関係は変わらないようです。
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