小豆島八十八ヶ所霊場第60番札所の江洞窟(ごうどうくつ)は寶珠山の岩窟に弁財天を本尊として祀っている洞窟霊場です。海が目の前にあることから竜宮城を思わせるような造りとなっており、冬になると洞窟内で光の輪が見られると話題です。
江洞窟の御朱印
御朱印所
江洞窟の御朱印は第58番札所 西光寺の本堂内にあります。小豆島霊場は小さな寺院が多く、ある程度以上の規模の寺院が周辺札所の御朱印をまとめて扱うという事例がほとんどのようです。
志納金 300円
御朱印
住職の誠実さが書体ににじみ出ているようです。
江洞窟の由緒
江洞窟は寶珠山の岩窟に弁財天を本尊として祀っている洞窟霊場で、弘法大師が小豆島を巡っている際に自ら刻んだ弁財天像を洞窟内に祀り、海の被害を鎮めることを願ったことが起源とされています。(江戸時代に江の島の弁財天を勧請したという説もあるようです。)
かつてのお堂は白塗りの味もそっけもない古びた建物だったようですが、竜宮城を思わせるような鮮やかな朱塗りの建物に2009年に建て替えられました。
小豆島八十八ヶ所霊場第60番札所に指定されていて、海の中に8仏、山の岩の中に5仏と合計13もの仏像が集められており、パワースポットとして人気です。
アクセス
交通
土庄港から車で約15分
地図
小豆島の見どころ
竜宮城を思わせる境内
鳥居
本堂
木造チタン葺き寄せ棟造りという構造で、海が目の前にあることから竜宮城を思わせるような造りとなっており、光明丹塗り(朱)が施されています。同じ建物の中に大師堂もあり、これだけで「弁天堂並びに大師堂」なのだそうです。
内部は奥行き15mくらいの洞窟で、最も奥まった岸壁の中に丸い大石が埋め込まれたようになっており、大日如来を表す梵字の「あ」の字が刻まれています。また、ネパールの僧侶が開眼供養したマニ車があり、車をひとたび回すことによって一切経の読経と同等の功徳があると云われています。
洞窟内に祀られている弁財天は弘法大師が自ら刻んだとされており、脳の病気や蓄膿(ちくのう)、中耳炎など首から上の病気にご利益があるとされています。
弘法大師像
本堂のすぐ前に建てられています。
冬になると光の輪が見られる
江洞窟では冬になると光の輪が見られると最近話題になっています。朝日が差し込むことにより洞窟の床に光の輪ができるというもので、11月末頃からしばらくの間見られるそうです。
とにかく海に近い
標高394mの皇踏山の中腹に建つ奥之院笠ヶ瀧とは真逆で、江洞窟は小豆島八十八ヶ所霊場で最も海に近い場所に位置しています。
波静かな瀬戸内海の中にいくつもの島が点在する素晴らしい風景を楽しむことが可能で、その場でぼーっと海を眺めていたいという衝動にかられます。(9月下旬のまだまだ残暑が厳しかった時期だったので断念しました。)
本堂前で撮影した動画です。江洞窟がいかに海に近いかよくお分かりいただけると思います。
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