ジン・トニックは欧米ではビジネスマンがバーでまず注文する「とりあえず」の酒となっています。材料や作り方がシンプルだからこそ作り手の力量が試されるカクテルで、つくってみるとスイスイと水のように飲めるカクテルでした。
欧米では「とりあえずジン・トニック」
ジン・トニックはジンベースのカクテルで、基本的にはジンにトニックウォーターを加えただけというという極めてシンプルなカクテルです。バーテンダーが最初に習うカクテルの一つであり、材料や作り方がシンプルだからこそ作り手の力量が試されるカクテルです。微妙なレシピの違いやバーテンダー個々のこだわり味わいに大きな影響をもたらすため、店によって全く異なる味になるといいます。
「スターター」として広く理解されており、日本人が居酒屋で「とりあえずビール」と注文するのと同様、欧米のビジネスマンがバーで注文する「とりあえず」の酒はほとんどジン・トニックなのだそうです。
ちなみに「カクテル言葉」は「強い意志・いつも希望を捨てないあなたへ」です。
もともとはマラリヤ対策だった
ジン・トニックの起源は18世紀のインドだったといいます。
当時イギリスの植民地であったインドではイギリス人が多数働いていており、彼らにとってはこの地で蔓延しているマラリヤ対策は重要でした。特効薬として目を付けられていたキニーネを豊富に含むトニックウォーターが健康飲料として広く飲まれていましたが、この時代のトニックウォーターは苦みが強すぎて飲みづらいものだったといいます。しかしジンを混ぜると苦みが和らいで大変に飲みやすくなるため、第二次大戦後にカクテルとして世界中に広まりました。
グラスの中でつくる「ビルド」とは
マティーニやマンハッタンは材料をミキシンググラスに入れて氷と共にステアしますが、それに対してジン・トニックは材料を直接グラスに注いでつくり、このような技法をビルトといいます。
酒と酒は混ざりにくいのでマティーニやマンハッタンをつくる際にグラスに直接注ぐとしっかり混ざらず、味がバラバラになってしまいます。そのためあらかじめミキシンググラスでステアし、十分に冷やしてから別のグラスに注ぐのです。
ジン・トニックの材料であるジンとトニックウォーターは比較的混ざりやすいうえ、ステアすると炭酸が抜けてしまいます。
このように材料を混ぜすぎない、炭酸を抜かない、比重の違う材料を浮かべるというような場合にビルトが用いられます。
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ジン・トニックのレシピと作り方
今回使用したジン・トニックの材料です。ドライジンとグラスは冷凍庫で冷やしておきました。
大きめの氷をグラスに入れます。
ライムを絞り入れます。
果汁を絞った後のライムをグラスに入れます。
大きめの氷をもう一つグラスに入れます。
ドライジン45mlを注ぎます。
トニックウォーター適量を注ぎます。
トニックウォーターの甘みを抑えるため、プレーンな炭酸水を少々注ぎます。
炭酸が抜けないよう、軽くかき混ぜます。
ジン・トニックの完成です。
尚、今回のレシピも「カクテル完全バイブル(渡邉一也著)」を参考にしました。
スイスイと水のように飲める
飲んでみるとライムが大変に爽やかでした。ジンのドライさが適度に和らげられ、スイスイと水のように飲めます。自己流ではありますがなかなか良くできたと思います。しかし塩気が欲しいとも思いました。
グラスの縁に塩をまぶしつける「スノースタイル」にするともう少し面白い味になるかもしれません。
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★未成年の飲酒は法律で禁じられています。健康のため飲過ぎに注意しましょう。
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◆塩がつまみのようだったソルティドッグ
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