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〖舎利殿〗円覚寺の3か所の御朱印所で個性的な御朱印を頂く

円覚寺では3ヶ所の御朱印所で超個性的な御朱印を頂くことができます。鎌倉五山第二位という鎌倉を代表する禅寺で、線路が横切る境内で最大の見どころは国宝の舎利殿です。

御朱印は3か所で頂ける

円覚寺には御朱印を頂ける場所が三カ所あります。

円覚寺の総門付近にある御朱印所

総門付近にある御朱印所で御朱印帳を預けっ放しにしてしまうと後であわてることになります。(弁天堂は書置きだが、佛日庵は直書き)方丈庭園を鑑賞したタイミングで御朱印所に戻れば恐らく出来上がっているはずです。

志納金300円

円覚寺の御朱印

令和2年10月11日付

宝冠釈迦如来と記された円覚寺の仏教寺院らしい、臨済宗大本山としての格式を感じられる御朱印

宝冠釈迦如来と記されています。仏教寺院らしく、また臨済宗大本山としての格式を感じられる御朱印です。

平成28年4月30日付

円覚寺の平成28年4月30日付最新の御朱印

平成28年4月にお参りした際の御朱印は今とかなり印象が異なります。

佛日庵(塔頭)の御朱印

こちらではご本尊の地蔵菩薩坐像、開基廟の十一面観音坐像、北条時宗公廟の三種類の御朱印を頂けます。この日はご本尊と時宗公の2種類頂きました。

地蔵菩薩坐像

円覚寺佛日庵の地蔵菩薩坐像の平成29年4月16日付御朱印

北条時宗公廟

円覚寺佛日庵の北条時宗公像の平成29年4月16日付御朱印

弁天堂の御朱印

令和2年10月11日付

洪鐘弁財天と記された円覚寺弁天堂の令和2年10月11日付御朱印

洪鐘弁財天と記されています。

平成29年7月8日付

開運弁財天と記された円覚寺弁天堂の平成29年7月8日付御朱印

長い階段を上がったところにある土産物屋のような場所が御朱印所で、基本的に書置き対応だと思われます。

円覚寺の歴史

円覚寺(えんがくじ)は1274年に発生した最初の元寇である文永の役の戦没者の菩提を弔うために鎌倉幕府第8代執権の北条時宗が1282年に創建した臨済宗の寺院です。臨済宗の寺院を格付けする五山という制度がありますが、円覚寺は鎌倉五山で第二位に定められています。また建長寺、光明寺、遊行寺とともに鎌倉四大寺の一つとなっています。

度重なる火災や地震により衰えた時代もありましたが、江戸時代後期に大用国師によって伽藍が復興され、現代でも創建以来の七堂伽藍の形式を整えています。

鎌倉四大寺 

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アクセス

交通

横須賀線北鎌倉駅徒歩約1分

地図

線路が横切る境内の見どころは国宝・舎利殿

北鎌倉駅を出た横須賀線の線路が円覚寺の境内を横切っている様子

北鎌倉駅を出た横須賀線が円覚寺の境内を横切っています。横須賀線が横須賀まで開通したのが1889年(明治22年)で、当時はまさに日清戦争前夜とも言ってよい国際情勢でした。

円覚寺境内を横切る線路

軍港のあった横須賀への鉄道延伸は政府にとって悲願であり、そのため北鎌倉で円覚寺境内を横切り、鎌倉では鶴岡八幡宮の段葛を寸断するという現在では到底考えられない強引な手法で線路が付設されたのです。

総門

緑に包まれた総門に通じる石段と寺号標

瑞鹿山と書かれた額が掲げられた円覚寺の山門

山門

円覚寺を代表する建築物である山門の全容

円覚寺を象徴する建築物である山門は1785年に再建されました。

仏殿

関東大震災で倒壊して昭和39年に再建された仏殿を斜め前から撮った写真

ご本尊を祀る仏殿は関東大震災で倒壊して昭和39年に再建されました。本尊の宝冠阿弥陀如来像は1563年の大火で胴体部分が焼失してしまい、江戸時代になって補造されたものです。仏殿の天井には日本画家守屋多々志により「白龍の図」が描かれています。

方丈

庭園越しに見た円覚寺の方丈の全容

昭和4年に建てられたものです。本来は住職の居住する場所である方丈ですが、現在ではイベントホールのような役割を果たしています。

屋根の形が弓を横にしたような「唐破風」という様式の方丈唐門

方丈の正門である唐門は1839年の建立で、屋根の形が弓を横にしたような「唐破風」という様式となっています。

白鹿洞

白鹿洞と案内の石碑

円覚寺開山の日に白鹿が群れを成し、多くの人々と共に無学祖元禅師の説法を聴いたといいます。鹿の群れが出現したと言われる洞穴は白鹿洞と呼ばれており、この逸話から円覚寺の山号が瑞鹿山と定められました。

国宝の舎利殿

国宝舎利殿の表門。基本的に閉ざされている。

鎌倉時代末期の建物である太平寺の仏殿を移築したもので、三代将軍実朝が宋の能仁寺から請来した釈迦の歯が祀られています。関東大震災により倒壊して昭和4年に復元されたもので、禅宗様建築を代表するものとして神奈川県で唯一の国宝建造物となっています。

神奈川県で唯一の国宝建築物である円覚寺舎利殿

厳格なる修行道場であるため、正月三が日・ゴールデンウィーク・11月の宝物風入等の特別期間以外は非公開です。

国宝の洪鐘

国宝の「洪鐘」へ向かう道。鳥居と長い石段がある。

山門から仏殿に向かって右方向に進むと国宝の「洪鐘」が置かれた弁天堂があります。

国宝の「洪鐘」

形が雄大でありながら細部にまで細かな装飾が施された国宝の「洪鐘」

「洪鐘」は北条時宗の子の貞時が国家安泰を願って鋳造させたもので、形が雄大でありながら細部にまで細かな装飾が施されており、鎌倉時代後期を代表する梵鐘として国宝に指定されています。

国宝の「洪鐘」に隣接して建つ弁天堂

高さ2.6mという大きな鐘のため鋳造は失敗を繰り返しますが、北条貞時が江の島弁財天にお参りしたところ三回目で成功しました。お礼に建立した弁天堂です。

円覚寺の庭園

白鷺池(国の名勝)

白鷺池の総門に向かって左側部分

白鷺池の総門に向かって右側部分

白鷺池は総門の手前の線路を隔てた踏切の向かい側にあり、中間に「降魔橋」という石橋が架かっています。

妙香池(国の名勝)

天然の岩をくりぬいてつくった妙香池の美しい姿。

方丈の北東にある妙香池(みょうこうち)は天然の岩をくり抜いて造られたもので、1335年頃の境内絵図に既に描かれており、鎌倉時代の創建当初からのものと考えられます。

方丈庭園

平成の物とはとても思えないほど美しい方丈庭園

方丈裏にも庭園がありますが、こちらは平成12年、妙香池の整備と同時に作庭されたようです。平成のものといっても特に違和感はなく、見事な造りだと思います。

円覚寺の塔頭

佛日庵

佛日庵にある北条時宗の廟所

佛日庵は円覚寺の開基である北条時宗をお祀りした寺院で、生前の時宗はこの地に小さな庵を結んで禅の修行をしたといいます。

黄梅院

黄梅院の本堂

円覚寺第15世夢窓国師の塔頭として建てられました。

聖観世音菩薩像を祀るお堂

緑が美しい境内には聖観世音菩薩像が祀られています。

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