ジムビームダブルオークは2つの樽を使って2度熟成するという大変に手間をかけて製造されたバーボンで、その分だけ価格も高くなっています。しかし従来のジムビームよりもはるかに洗練された味と香りを楽しむことができました。
新品の樽しか使用できないバーボン
「バーボン」にはいくつかの厳格な規定があり、その中で「内側を焼き焦がした新品のオーク樽を製造に用いること」と定められています。焦げた樽の成分が原酒へ移り、貯蔵熟成の期間中にゆっくりと進行する化学変化によって無色透明だった原酒は独特の琥珀色に着色されます。
バーボンにおいては全ての樽がアメリカンホワイトオークで作られており、バニラやココナッツのような甘い香りが原酒に加わります。
ウィスキーの貯蔵熟成において樽は二度三度と使いまわしされるのが通常ですが、バーボンだけは１回だけしか使用することができません。スコッチに代表される他のウィスキーと比べてそれだけ製造において樽の占める比重が大きいと言えます。
2つの樽を使って2度熟成する
ジムビームダブルオークが火入れして内側を焦がしたオーク樽の中でバーボンとして完成されるのは他と同様ですが、その際に2つの樽を使って2度熟成するなど大変に手間をかけて生産されています。
まず原酒を4年間オーク樽に詰めて熟成し、その後に原酒を新樽に移し替えてさらに数カ月熟成させます。新しい樽は木の成分が強く熟成が早く進むため、新樽で数カ月余分に熟成させることにより樽に由来する甘さやスパイシーさが更に加わることになり、従来のジムビームよりも深い味わいを実現できたといいます。
その分だけ手間暇も掛かっており、私の近所の店ではジムビームが1本1298円、デビルズカットが2178円なのに対し、ダブルオークは3058円とかなり高額な商品となっています。2021年9月26日現在。価格は全て税込み）
（PR）シングルモルトに似たフルーティーな味と香り
ストレート
ジムビームと比べて色がかなり濃いです。香りも大変に強く、グラスに注いでいる時点でフルーティーな甘い匂いが漂ってきました。味も分厚く強い甘さが特徴となっていますが、それでいて滑らかな口当たりでスルスルと喉に流れていきます。
ロック
一段と滑らかな口当たりとなり、甘さもずっしりとしたものになりました。
水割り
ついで水で割ります。
合わせる水は横浜市の水源のひとつである道志川の清流水を詰めた横浜市オフィシャルウォーター「はまっ子どうし The Water」です。
トワイスアップ（1対1で氷を入れない水割り）
さすがにストレートと比べるとかなり柔らかくなりましたがそれでも十分に濃い味わいで、しっかりとした甘さを感じることができます。シルクのような口当たりで滑らかさの極みですが、若干の渋さもありました。
ハーフロック（1対1で氷を入れた水割り）
しっとりサラサラした甘さで、当初に比べて随分とすっきりした味わいとなりました。
ハイボール
上戸彩さんのＣＭで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
バランスの取れた甘み・酸味に加え、ほろ苦さも感じられるようになりました。
はるかに洗練された味と香り
さすがに価格差が約3倍というだけあってジムビームよりもはるかに洗練された味と香りでした。コスパ的に果たしてどうなのかとは思いますが、大変に美味しいバーボンであることは間違いありません。
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★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
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◆「ソーダストリーム」で完全に私好みの炭酸水を作ってみた
◆世界最大売り上げのバーボンであるジムビーム
