今回はロンドン・ドライ・ジンのビーフィーターをご紹介します。ジントニックはこれまで何回も飲んだことがありますが、ジンそのものを飲むのは実はこれが初めてで、辛くて飲めないことを心配していましたが、想像していたよりもはるかに飲みやすかったと思います。
オランダで誕生してイギリスで人気になった
ジンは大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒にジュニパー・ベリーをはじめとした香草・薬草類を加え、再蒸溜して造られる酒で、ウォッカ、テキーラ、ラムと並んで、世界4大スピリッツの一つに数えられています。(ちなみにウィスキーや焼酎もこれらと同様に蒸留酒ですが、ウィスキーはそれ自体で独立して分類されており、また焼酎は日本国内での消費がほとんどであるので除外されています。)
ジンは1660年にオランダで開発された薬品が起源とされています。アジアなどの植民地における熱病対策でジュニパー・ベリーを使用した利尿剤「ジュニエーブル」(ジュニパー・ベリーのフランス語表記)として誕生しましたが、普通に飲んでも美味で無害だったことから薬よりも酒としてオランダで広く飲まれるようになりました。
1689年の名誉革命でオランダ貴族であったウィリアム三世がイングランド王として迎えられた際にイギリスに持ち込まれ、「ジュニエーブル」を略した「ジン」という名で大人気となります。19世紀半ばになると生産技術の進歩により雑味の少ない度数の高いジンが造られるようになり、生産地の名をとって「ロンドン・ドライ・ジン」と呼ばれるようになりました。
ビーフィーターとはロンドン塔を守る近衛兵
ビーフィーターは創立者である薬剤師ジェームス・バローが1820年に誕生させたジンで、その製法は創業以来秘伝のまま現在まで受け継がれています。
ボトルには1820という誕生の年号と、赤い制服を着たイメージキャラクター、そしてジェームス・バローのサインが描かれています。
ビーフィーターとはロンドン塔を守る近衛兵のことで、ふだんは黒い制服ですが、祭事のときに着るのがボトルに描かれた赤い制服です。彼らは英国王室の宝である王冠を保管したロンドン塔を警備することが任務で、国王主催のパーティーの際は残った牛肉の持ち帰りを許されていたことから、BEEF+EATER(牛肉を食べる人)と呼ばれるようになりました。
ビーフィーターは数あるジンの中でも、もっともスタンダードな銘柄だと言えます。酒屋でも、ネット上でも「まずはじめに手にするべきジン」として推されている銘柄です。
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「冷凍庫でキンキンに冷やす」ということが推奨されている
ジントニックはこれまで何回も飲んだことがありますが、ジンそのものを飲むのは実はこれが初めてです。飲み方について調べてみると「冷凍庫でキンキンに冷やす」ということが推奨されていました。
冷凍庫から取り出してみると瓶は真っ白になりましたが、中身は全く凍っておらず若干とろみがついてきたようです。
ストレート
薬草風味のワイルドな香りで、冷凍庫でキンキンに冷やした結果トロリとした口当たりとなりました。キリリと引き締まった味で、ドライではありながらほんの少しだけ甘さを感じました。
ロック
全体的に柔らかな味になりました。ドライさがソフトになり甘さが若干強くなりました。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
さらりとした味わいとなり、全くドライではなくなりました。さらっとした甘さを感じます。
ジントニック
ジンをトニックウォーターで割ります。ジンの薬草風味がトニックウォーターの甘みと酸味に絶妙に合っており、マリアージュと言ってもよい絶妙な味わいになりました。苦みが全体を引き締めており、ウィスキーハイボールの時よりも複雑な味になっています。
想像していたよりもはるかに飲みやすかった
ジンのストレートなど辛くて飲めないのではないかと心配していましたが、想像していたよりもはるかに飲みやすかったと思います。ストレートも良かったのですが、やはりジントニックが最も適した飲み方ではないかと思います。
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★最後までお読みいただきありがとうございます。
未成年の飲酒は法律で禁止されています。健康のため飲過ぎに注意しましょう。
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◆「カクテルの王様」のベースとなるビーフィーター
◆よりシャープな味わいだったタンカレー
◆全体的に滑らかだったゴードン
◆やはり冷凍庫でキンキンに冷やした琉球泡盛の玉友44