甘縄神明神社ではコロナ禍であっても直書きのしっかりとした御朱印を頂けます。鎌倉でも最古の歴史を持つ神社で、甘縄神明神社から鎌倉の歴史が始まったと言っても過言ではありません。
甘縄神明神社の御朱印
御朱印所
甘縄神明神社は基本的に無人で、御朱印は八雲神社の社務所で扱っています。
八雲神社はコチラ
〖アクセス〗八雲神社(鎌倉)の御朱印と鎌倉最古の厄除の杜 - 酒とうどんと御朱印の日々
初穂料 300円
御朱印
コロナ禍という社会情勢下でありながらもしっかりとした直書きの御朱印を頂けまし
甘縄神明神社から始まる鎌倉の歴史
甘縄神明神社は奈良の大仏の造立者でもあった行基と地元の豪族の染屋時忠により710年に創建された神社で、「鎌倉最古の神社」とされています。「鎌倉最古の寺院」と呼ばれる杉本寺の創建が734年とされているためそれよりもさらに古く、この辺りが鎌倉の中でも最も早くから開けていた場所だと考えられています。そのため甘縄神明神社から鎌倉の歴史は始まったと言っても過言ではありません。
前が海で後ろが山というまさに鎌倉そのものと言ってもよい場所で、社殿の裏山は見越ヶ嶽と呼ばれて古くから歌に詠まれています。ちなみに甘縄の「甘」は海女のこと、「縄」は漁をする時の縄の意味だろうと考えられています。
その歴史の古さから源氏との結びつきが強く、初代棟梁と呼ばれる源頼義がこの神社に祈願をした結果、八幡太郎の通称で呼ばれる義家が生まれたと伝えられています。
1081年に義家が社殿を修復したということで、社号標には「源義家朝臣再建永保元年辛酉年」と刻まれています。後に頼朝も社殿を修理して荒垣や鳥居を建て、北条政子や実朝も参拝したと伝えられています。
伊勢神宮と同じ天照大御神を祀っており、頼朝は「伊勢神宮別宮」として篤く信仰していました。
現在では子宝のご利益がある神社として知られています。
アクセス
甘縄神明神社は長谷観音前交差点を起点として鎌倉駅方向に延びる道路から奥まった場所にあり、こちらの標識がなければ通り過ぎてしまうのではないかと思います。
交通
江ノ電長谷駅徒歩約6分
JR横須賀線・江ノ電鎌倉駅徒歩約19分
地図
周辺の寺社
穴場的存在の境内
周辺は鎌倉大仏の高徳院や長谷寺、成就院、御霊神社といった有名な寺社が点在する鎌倉を代表する観光地ですが、甘縄神明神社周辺は静かで人通りも少なく、長谷の中でも穴場的存在となっています。
大鳥居
周辺はかつて川端康成の邸宅もあったという住宅街ですが、鳥居から一歩中に入ると神秘的な雰囲気の別世界となっています。
石段
社殿の前に出るためには高い石段を上がらなければなりません。
北条時宗公産湯の井
この地は鎌倉幕府第8代執権で二度にわたる元寇でも知られた北条時宗の生誕の地であり、その際に産湯に使ったという井戸が残されています。
万葉集歌碑
万葉集には、鎌倉で詠まれた歌が3首と関連歌が1首あり、そのうちの1首がこの地で詠まれたものとされています。ちなみに「鎌倉にある見越の崎の崩れやすい岩のように、あなたが悔やむような心を私はもちませんよ」という意だそうです。
拝殿
現存する拝殿と本殿は1937年(昭和12年)に再建されたものです。
本殿
拝殿よりさらに奥まった、一段高い場所に位置しています。
境内社
五所神社
秋葉神社
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