今回はザ・プレミアム・モルツマスターズドリームをご紹介します。「醸造家の夢」と銘打つだけあって様々なこだわりが込められた商品で、重量感がありながら後味がすっきりとした印象に残るビールです。ギフト専用だとばかり思っていましたが、たまたま店頭に並んでいるのを見かけて購入してみました。
「醸造家」とは?
ザ・プレミアム・モルツマスターズドリームではラベルにわざわざ日本語の大きな活字で「醸造家の夢」と目立つように書かれています。ビール造りをしているのは工場の製造スタッフですから通常は「技術者」ではないかと思いますが、そこをあえて「醸造家」と「家」をつけたところに制作者サイドの大きなこだわりがあるようです。
作家や画家や陶芸家といった人々がこの世に自分の納得のいく「作品」を残すように、醸造家も会社に左右されることなく一人一人が自分の目指すビールを造るということですが、そのために必要な原料は何で、どのような製法をとらなければならないかを自ら把握できていなければなりません
醸造家の夢を実現させるためのこだわり
今回の醸造家の夢は「まだ世界のどこにもない、心が震えるほどにうまいビールをつくりたい」ということでしたが、それを実現させるために原料から製法、瓶に至るまで様々な工夫がなされています。
チェコおよびその周辺国で収穫された上質で深いコクが特長の希少な麦芽を使用し、仕込み釜で麦芽を一気に煮沸する工程を3度繰り返すことにより濃厚な麦汁を抽出します。より厚みのある味わいを引き出すためには高い熱伝導率を持つ仕込み釜が必要で、そのため「銅」製の仕込み釜を新しく導入しています。
305mlという小型で少々変わった形状の瓶ですが、少量ずつ丁寧にグラスに注いでじっくりと味わってほしいということでこの形になったようです。
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重量感があって濃厚だが、後味がすっきりとしている
今回はザ・プレミアム・モルツと香るエールで以前やっていた「3缶+グラスセット」で入手したグラスを使用します。
まずは勢いよく注ぎます。
泡が落ち着くのを待ちます。
再び勢いよく注ぎます。
泡が落ち着くのをまって最後にそっと注ぎます。今回もいい感じの泡になりました。煮沸工程を3度繰り返す「トリプルデコクション製法」を採用しているだけあって、色が濃く香りが大変に爽やかです。
ずっしりとした重量感があって濃厚な味わいです。苦みが爽やかであるので後味もすっきりとしており、この点がザ・プレミアム・モルツとの違いであるように感じます。
置いている店が少ないのが残念
「心が震えるほどにうまい」とまでは思いませんが「これまで飲んだことのない」ビールであったことだけは間違いないようです。ザ・プレミアム・モルツよりも私の好みに近いだけに置いている店が少ないことが残念です。
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未成年の飲酒は法律で禁止されています。健康のため飲み過ぎに注意しましょう。
◆私好みの味わいだった川越のCOEDO
◆フルーティーさが印象的だったザ・プレミアム・モルツ〈香るエール〉
◆衝撃的な味だった「インドの青鬼」