今回は4月21日に開催された厚木基地のイベント「日米親善春祭り2018」の模様をご紹介します。日本の中の外国と言ってもよい米軍基地内に入ることが出来る貴重な機会であり、羽田や成田ではありえないくらいの近さで飛行機を見ることが出来るイベントです。今回は日本に1機しかない評価試験機を見ることが出来た上、練習機の機長席に座り、その上基地内のマクドナルドで基地限定メニューを味わうことが出来ました。
昨年よりも早い時間に行った
厚木基地や横田基地といった米軍基地のイベントでは行列が付き物となっています。昨年は10:30頃に到着すると既に大変な行列ができており、最後尾に到着するまでに15分、そこから入場まで45分かかっていたため、今年は昨年より1時間早く家を出ました。
何と今年は行列がありません。
身分証明の書類を提示し、すんなりと基地内に入ることができました。
金属探知機をくぐり、手荷物検査を受けるのは昨年と同じです。
10時の開会時間までこちらで待ちます。
戦闘機の離陸を最前列で見たかった
米軍基地のイベントはこれで3回目となり、これまで飛行機は散々見てきました。昨年の横田基地のイベントではそれに加えてC-130やC-17の操縦席に座っています。今回のイベントに望むものはただ1点、「戦闘機の離陸を間近で見たい」という事だけです。
昨年は滑走路側に二重三重に人垣ができていたため、今年は早めに行って展示物になど目もくれず、最前列に陣取ってやろうと狙っていました。
定刻を少し過ぎ、米兵の「ソレデハミナサンドーゾ」という声と共に、周囲の人が一斉に走り出します。
その昔タイヤメーカーに勤務していた時代に参加した、テストコースで開催された駅伝大会を思い出しました。
ゲートから滑走路までかなりの距離があるのですが、走った甲斐あって最前列を確保できました。
民間の空港と違い、軍事基地の場合は離発着の時間がわかりません。長期戦となることに備えて持ち込んだ文庫本を読み始めようとすると、何と2機の戦闘機が滑走路に向かって誘導路を進み始めたではないですか。
戦闘機は常に2~3機が編隊を組んで活動しています。戦闘機の戦術として確立されている「ロッテ戦術」において、戦闘機編隊の最小単位は2機編隊とされ、長機を僚機が援護するという役割があるのだそうです。
離陸は長機である一番機からとなるそうですが、やはり戦闘機の離陸は迫力が違いました。
戦闘機は離着陸の瞬間が最も脆弱なので、離陸後すぐに戦闘体形に移行するため左右に分かれます。
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航空機地上展示
厚木基地のイベントは航空機地上展示、飲食・グッズの販売、ライブコンサートから成り立っています。一番見たかった戦闘機の離陸を真っ先に見ることが出来たため、余った時間で様々なものを見ることが出来ました。
UP-3C
今回のイベントの目玉は試験評価機UP-3Cだったと思います。対潜作戦機器や電子戦装備は、相手側の進歩や変化に対応し、常に新しい機能とより高い能力が求められますが、UP-3Cはそのような機器や装備を実際にテストするためにこの1機だけ制作されたのです。
機首から突き出たツノのような物はピトー管と呼ばれる速度を計測するために不可欠な装置です。機器の試験を目的としたUP-3Cでは正確な測定をするため、機体の形状の影響を最も受けにくい場所にピトー管が設置されています。頭の上の小さいコブの中には弾道ミサイルを追尾するセンサー装置が、機体の下のボックス内にはレーダー装置が搭載されています。
LC-90
連絡機として使用されているLC-90です。
機内見学で操縦席に座ることが出来ました。自動化など全くなされていない完全マニュアルタイプの飛行機ですが、全てのスイッチとメーターの意味を理解しないと操縦できないそうです。(当然ですが)
その他(これら以外にもいろいろと展示されていました)
輸送機C-130R
早期警戒機E-2C
戦闘機
飲食・グッズの販売
敷地内では数多くの飲食ブースや米海軍・海上自衛隊グッズの店が出店していました。
食材はアメリカ本土直送です。
ライブコンサート
広場ではバンドによるライブ演奏も行われていました。
厚木基地内の主な施設
管制塔
海上自衛隊エアーターミナル
何やら地方空港のような雰囲気でした。
ゴルフ場
アメフト場
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基地限定メニューがあるマクドナルド
日本には一般人が入れないマクドナルドが少なくとも3軒ありますが、佐世保基地店、横須賀基地店と並び厚木基地店が該当します。
これらの店舗では基地店限定のメニューがあります。
今回はビッグンテイスティのセットを注文しました。
日米親善春祭りの注意点
必要書類
厚木基地は基本的に外国の軍事施設ですから、たとえイベントと言えど入場するに所定の身分証が必要とされ、不備があると入れてもらえません。趣旨としては日本人であることを証明することが出来る書類という事になり、免許証だけでは不足しています。
風が強い
航空機の地上展示をしている場所は飛行場であるため風を遮るものがありません。常に強風にさらされている状態であるので、特に滑走路わきで離着陸を待っている人は荷物が風に飛ばされないよう注意が必要です。
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