今回はサントリーの「白角」をご紹介します。ジャパニーズウィスキーのド定番である「角瓶」の姉妹商品であり、以前はラベルに大きく「淡麗辛口」とプリントされていましたが、いつの間にか「CLEAR&SMOOTH」と変更されていました。※予想外のウィスキーブームにより発生した原酒不足のため白角は平成31年3月をもって販売終了となるようです。
「淡麗辛口」のキャッチコピーで平成4年に登場
亀甲模様の瓶に黄色いラベルを貼った、後に角瓶と呼ばれることになる「サントリーウヰスキー12年」が発売されたのは昭和12年です。既に戦時体制に入っていて舶来ウィスキーの輸入が止まっていたこともあって売り上げを伸ばし、それまでのウィスキー事業における負債を一掃したといいます。
「サントリーウヰスキー12年」といっても原酒の一部に12年物を使っていただけであり、「使用する原酒の全てが12年以上熟成」というスコッチなどの規準と比べると明らかにおかしいのですが、ウィスキー事業開始時に製造し貯蔵していた原酒がちょうどいい具合に熟成していたということもあるでしょう。
「淡麗辛口」をキャッチコピーにした白角が誕生したのは平成4年で、さらに平成19年には「黒角」が登場し、酒売り場にはしばらく黄・白・黒の3種類の角瓶が並んでいたものですが、気が付くと黒は無くなってしまっていました。
グラスにこだわるとウィスキーはもっと楽しくなる
ウィスキーの馥郁とした香りと色合いを楽しむには、クリスタルのグラスが最適です。
一度飲んでみただけでそれっきりになっていた
角瓶が山崎蒸留所と白州蒸留所の原酒をブレンドしたものであるのに対し、白角は白州蒸留所の原酒を主として使用しています。
この記事を書くために改めてボトルをじっくり眺めていて初めて気が付いたのですが、角瓶のラベルには何やらサインらしきものが書かれています。これはサントリーの創業者である鳥井信治郎のサインで、由緒あるブランドであることを表現しようとしているようです。
白角が発売開始になった平成4年といえば、私はひたすらビールばかり飲んでいた時期でウィスキーにほとんど関心がなく、尚且つ試しに一度飲んでみて「薄っ!」と感じたため、それ以来白角は一度も飲まないまま現在に至っていました。
しかし黒は消えても白が残ったという事は、白角がそれなりに評価されていることを意味します。当時とは比較にならないくらいの量のウィスキーを飲み、以前よりは味の違いが分かるようになったという事もあり、今回改めて飲んでみることにしました。
グラスにこだわるとウィスキーを考えて飲むようになる
感性を呼び起こし、満たしてくれるウィスキー。その時間をお気に入りのグラスと共に過ごしてみては如何でしょう。
ストレート
20数年前に「薄っ!」と思ったウィスキーですが、改めて飲んでみて意外に味が濃いことに驚かされました。全体的にバランスの取れた日本古来のウィスキーの味だと思いますが、角瓶よりは若干辛めだと思います。
ロック
氷を入れることにより締まった味わいになり、それにより若干甘さが出てきたように感じました。滑らかでまとまった味わいです。
愛用のグラスがあるとウィスキーはもっと楽しくなる
それぞれの飲み方に応じた最適なグラスをご用意しています。詳しくはコチラ
水割り
次に水で割ります。合わせる水はいろはすの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
柔らかくて滑らか。その一言に尽きます。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
スッキリ爽やかな味わいで柔らかな甘さがあり、滑らかでバランスがとれています。
ハイボール
酸味と甘みが加わって全く別の味わいになりました。ハイボールならではの味ではないかと思います。
ハイボールが最適の飲み方
角瓶の場合はハーフロックがハイボールよりも水っぽさを感じるという意外な結果となりました。
今回も様々な飲み方を比較しましたが、白角もハイボールが最適の飲み方ではないかと思います。
グラスにこだわるとウィスキーはもっと美味しくなる
★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
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