国分寺市西恋ヶ窪の熊野神社は中央線と武蔵野線の西国分寺駅から徒歩7分ほどの場所に位置しています。社務所が無人のことも多く、御朱印を頂きにお参りする際は公式ブログのチェックが必須です。
御朱印を頂く際は公式ブログのチェックが必須
御朱印所
御朱印は社務所で頂けます。熊野神社の宮司は国分寺市2社・府中市5社の宮司も兼ねており、不在の日も多いようです。
この日はたまたまいらっしゃいましたが、あらかじめ神社の公式ブログを確認しておいた方がいいでしょう。
御朱印
熊野神社特有の三本足の八咫烏を描いた御朱印を頂きました。
恋ヶ窪とは
地名の由来
恋ヶ窪というのは国分寺市の中心部にあるロマンチックな地名で、西武多摩湖線、国分寺線沿線に広がっています。地名の由来としては、
➀湧水に恵まれた窪地に鯉を飼って、旅人に供していたことから「鯉ヶ窪」と書き、それが恋ヶ窪になった。
②武蔵国の国府に近い窪地であったことから「国府ヶ窪」と呼ばれ、それが恋ヶ窪になった。
③多摩川が武蔵野台地を削って形成された崖地に近いことから「崖ヶ窪」といい、「カイ」が「コイ」となって「恋」の字を当てた。
等々の諸説があるようです。
恋ヶ窪の悲恋物語
鎌倉時代は宿場町であり、源頼朝の武将であった畠山重忠に寵愛された遊女の悲恋物語の舞台としても知られています。
平家追討の戦いが始まると重忠も西国に向かいますが、遊女に横恋慕していた男が重忠戦死というウソをついて諦めさせようとしました。しかし遊女は男にはなびかず、近くの池に身を投じてしまいます。
その後無事帰国した重忠はことの顛末を知らされて慟哭し、一堂を建立して阿弥陀如来像を安置し、彼女を弔ったと言います。
「恋」が付く駅名は全国に四カ所
「恋」という字がつく駅名は日本に四カ所ありますが、その内の一つが西武国分寺線の恋ヶ窪駅です。(ちなみに他の三駅は母恋駅(室蘭本線)、恋し浜駅(三陸鉄道) 恋山形駅(智頭急行))
アクセス
交通
中央線・武蔵野線西国分寺駅徒歩約7分
西武国分寺線恋ヶ窪駅徒歩約15分
地図
近隣にある寺社
国分寺熊野神社の由緒
熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の祭神を勧請した熊野神社は全国に約3000社あり、八幡神社、神明神社、稲荷神社と並んで全国に分布する神社となっています。
国分寺熊野神社は期限については不明ですが、1331年に発生した新田義貞と鎌倉幕府の間の戦いで社殿が焼失したという記録があるため、少なくともそれ以前には創建されていたことになります。
社殿はその後江戸時代に一度焼失し、関東大震災と先の大戦では大破しますが、その都度再建されています。
毎年9月9日に開催される例大祭では、神輿を担いで火の上を通過する「火渡り神輿」でも有名な神社です。
恋ヶ窪熊野神社の境内
大鳥居
石段を上がった場所に大鳥居があります。右手の建物が社務所です。
明治三十七・八年戦役記念碑
日露戦争の記念碑のようです。
神楽殿
拝殿
現在の社殿は先の大戦で大破したものを復旧し、昭和42年と平成7年に改修されたものです。
本殿
拝殿の奥にあります。
境内社
左から「八幡神社」「八雲神社」「古峯神社」です。
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