大田区北嶺町の御嶽(おんたけ)神社では神社では珍しい独特な書体の御朱印をご紹介します。御嶽神社は木曽御嶽山を勧請した神社で、三回お参りすれば木曽御嶽山一回分のご利益があるといわれています。
御嶽神社の御朱印
御朱印所
御朱印は水行堂の奥にある第一社務所で頂けます。
初穂料300円
御朱印
独特の書体の御朱印(書置き)を頂きました。
三回お参りすれば木曽御嶽山一回分のご利益
御嶽神社の起源は1535年頃にこの地に設けられた祠であるといわれています。1830年頃の記録に「御嶽社」の名で「小祠なり」と書かれていることから、約270年近く小祠のままであったという事になります。
木曽御嶽山で修業をしていた一山行者は、夢で御嶽三社の大神から「江戸を去ること3里のところに因縁の地がある」というお告げを受けたことによりこの地を訪れますが、それ以来信者が激増したため1831年に現在の大きな社殿を建立し、「関東第一分霊社」として木曽御嶽山の御霊を遷座しました。
「こちらを三回お参りすれば木曾御嶽山へ一回行ったのと同じご利益」と信じられ、江戸時代には大変に栄えたようです。信者の中には江戸の豪商なども多くあり、かなりの寄進がなされました。
一山行者から御嶽山7合目の地名を屋号として命名された田ノ原屋の主人は現在のイオンのある地に御岳神社を参拝する信者のための禊の井戸を築き、その水は現在まで枯れることなく流れ続けています。
一山行者の遺徳をしのぶ嶺一山講の代表は代々田ノ原屋当主が勤め、現在イオンが入っているビルは「田の原屋ビル」という事から、一山行者と信者の結びつきは現在まで続いていると言えます。参拝者向けの店が現在の御嶽商店街となり、池上線の駅名へとつながっています。
各地の御嶽神社
アクセス
交通
池上線御嶽山駅徒歩約1分
地図
御嶽神社の境内
大鳥居と社号標
社号標の堂々たる姿に驚かされます。
狛犬
狛狼
拝殿前の狛犬は狼でした。
水行堂
拝殿の左手にあり、信徒が水行をするため明治期に建てられたものです。
延命地蔵
兵庫県西宮市を流れる夙川の土手にあった地蔵で、昭和十三年の阪神大水害の際に数人の女の子を救ったとされています。
神楽殿
拝殿
1831年に建てられた社殿が現在まで残されています。こちらに三回おまいりすれば、木曽御嶽山に一回お参りしたのと同じといわれています。
本殿
本殿の周囲の彫刻も社殿と同時期に制作されたものです。
和漢の物語・故事にちなんだ彫刻が施されています。
竜宮を去る浦島太郎(回廊突き当りの長方形部分)
見送る乙姫様(回廊突き当りの長方形部分)
杜の霊神水
かつて一山行者が水行をしていたと伝わる古井戸だったといいます。
霊神碑
平成21年に整備された場所であり、こちらに祀られた石碑や講による霊神碑などが綺麗に配列されています。
夫婦松
樹齢400年の黒松が2本そびえています。
境内社
一山神社
小さな祠を現在のような神社にした一山行者を祀っています。
大鳥神社
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