東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、最新の進捗状況をご案内します。
上空を戦闘機も通る
大和トンネルはアメリカ海軍と海上自衛隊の厚木基地の滑走路の延長線上にあります。そのため離陸直後や最終着陸態勢の飛行機がトンネルの真上を通ることになります。
厚木基地は横須賀基地を母港とする空母の艦載機の基地でもあり、空母が港に入っている間は厚木基地を利用して訓練を行います。やはり自衛隊の哨戒機とは全然違い、頭上を離陸直後の戦闘機が通ると地響きのようなものを感じます。
工事の進め方について貴重な情報を頂きました
これまでのところ、トンネルの周囲の土を削ってコンクリートの壁を掘り出し、その外側に新たにコンクリートの壁を設置しているという事をお伝えしてきましたが、コウジ様より貴重な情報を頂きました。
「トンネル全体を掘り起こしていたのは壁の外側に壁を造るためと、トンネル上部の荷重を減らすため。上部は最終的にEPS(発泡スチロール)を設置してその上を土で覆い、従来より荷重を減らす。それによってトンネル内部の幅が広がることによる天井の撓みを防止する。壁の製作は最初に海老名側半分を製作し、その後東京側半分を製作。新設壁完了後内部の既存壁を撤去して拡幅する」というものなのだそうです。貴重な情報をありがとうございました。
大和トンネルは全長約280mですが、中央部分で歩道が、東京寄りの部分で車道が交差しています。まずは中央の歩道部分まで新たに外壁を設けようという事かもしれません。
海老名側の状況
大和トンネルの海老名側の状況です。
上り、下りともにトンネル内側の壁と外側に新たに設けた壁が見えるようになりました。この内側の分厚いコンクリートの壁をどのように撤去するのでしょうか。
東名高速の最も交通量が多い区間ですから簡単に通行止めにできる場所ではありません。恐らく車線規制程度で乗り切ってしまうのではないかと思いますが、実に興味深い所です。
東京側の状況
海老名側からトンネルの外側に新たに設けた壁は上り(上)下り(中)ともかなり延び、現在は矢印の部分まで到達しています
上り線側の先端部分です。内外の壁の上の蓋部分の工事も実施中のようです。
下り線側の先端部分です。
斜め方向に型が組まれていますが、この部分に打設したコンクリートが蓋になるのでしょうか。その場合、内側の壁と新たに打設したコンクリートの接続部分の強度がどうなるのか心配です。継ぎ目がコールドジョイントのようになったりはしないものなのでしょうか。
トンネルの上部です。
今後について
中央の歩道部分より東京側はまだ何も進んでいないようです。今後こちら側がどのようになるか注視していきたいと思います。
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◆「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?⑥
◆「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?④
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