今回は稲荷町の「稲荷屋」をご紹介します。
かっぱ橋道具まつりに行くにあたって上野~浅草エリアのうどん屋を調べてみたのですが、美味しい店という事になるとどうやら根岸あたりまで行かなければならないようです。(以前ご紹介した「根の津」以外にもう一軒あるらしい。)それならばラーメンという事で引っかかってきたのが「稲荷屋」です。
以前に下谷神社の限定御朱印を頂いた際、2時間という待ち時間の間に美味しそうな店を求めて浅草通りを歩き回ったものの、結局見つからず最終的に日高屋に入ったということがありました。セミナー等で上野に出た際にも駅周辺を探しましたが大した店はなく、この辺りは麺類不毛の地と諦めかけていただけに期待が高まります。
ネットで見ると稲荷屋は浅草通り沿いの仏具店が集中したエリアにある醤油ラーメンがメインの店のようです。
明暦の大火の後、寺院仏閣が幕府により上野から浅草にかけて集められたため、これら寺社に対して仏具などを製造し納める職人が上野から浅草にかけてたくさん集まり、店を構えました。そのためこの界隈は「浅草仏壇通り」と呼ばれています。
有名ラーメン店の味をそのままご自宅にお届けする新サービス「宅麺」はコチラ。
道具街と稲荷屋とどちらを先にするか迷ったのですが、家を出るのにもたついて到着が12時近くなってしまったためともかくまずは昼食を先に済ますことにしました。稲荷町で地下鉄を降りて浅草通りを進むと仏具店が並んだ間に黄色い看板が見えてきました。
本当にここでいいのか確認しました。「黄色を主体として赤か黒で文字を書く」というのはラーメン屋の看板の基本なのだそうですが、これではコテコテ感が前面に出てしまい美味しい店というイメージが湧きません。それでも席が空いていたので入ることにして醤油ラーメンにも細麺と太麺の2通りのうちから太麺を注文しました。
見た目が全体的にピカピカしています。でっかいチャーシューが1枚乗っていますが、チャーシューというよりローストビーフを食べているような食感です。時間が経過するにつれてスープで加熱されることにより味わいが変化していきました。
スープは大変に丁寧に作られているようで、それだけをスイスイと飲むことが出来るような味わいです。中太ストレート麺は適度にコシがあり、スープと絡んでつるつるで喉越しのよい優しさを感じました。
店構えから感じた第一印象とは全く違う、大変上品なラーメンだったと思います。
昔は味噌ラーメンばかり食べていた私ですが、最近は醤油ラーメンが美味しいと感じるようになりました。年齢と共に味覚は変わるといいますが、それを実感しているところです。
スープと麺・具材を店でそのまま冷凍。有名店の味を自宅で楽しめる「宅麺」とは?
らーめん稲荷屋
営業時間:11:00~23:00(月~土)
11:00~21:00(日)
定休日:第一日曜日、祝日
◆上野周辺の美味しいうどん屋である「根の津」の記事
◆かっぱ橋道具街の「道具まつり」の記事
◆下谷神社の限定御朱印の記事
最後までお読みいただきありがとうございます。