今回は本日と明日の2日間開催されている横田基地の「日米友好祭」をご紹介します。(台風がやってくる明日どうなるかわかりませんが。)
横田基地は福生市から武蔵村山市にかけて5市1町に跨がっていて、沖縄以外に置かれた米軍基地としては最大の規模になります。在日アメリカ軍の司令部も置かれた横田基地は、東アジアを代表するアメリカ軍基地であるといえます。
もともとは旧日本陸軍立川飛行場の付属施設で福生飛行場と呼ばれていましたが、戦後アメリカ軍に接収されて拡張工事が行われ、1960年頃に現在の規模になりました。
終戦間際にアメリカ陸軍が作成した地図において当時の北多摩軍村山町の字名であった「Yokota」が飛行場近くに記載されていて、そのため横田基地と呼ばれるようなったと言われています。
天気が心配で行くかどうか迷ったのですが、外国の軍事基地中に入る機会というものはそうむやみにあるものではないので、まだ台風が九州の向こうにいる本日行ってきました。
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横田基地の最寄りは青梅線の牛浜駅ですが、混雑するため拝島駅を利用するよう呼びかけられていました。改札を出ると案内看板と地図が置かれており、これには助けられました。
友好祭は9時開会となっていましたが、早く行かなければ大変なことになることを厚木基地のイベントで思い知らされていたため、入場口である第5ゲートには8時10分頃到着しました。予想はしていましたが既に行列ができています。
行列がどこまで続くか見当もつきません。
「牛浜北通り入口」の交差点で行列が左折します。
最後尾に到達するまでに15分かかりました。
基地に入ることができたのはその25分後です。
入口では手荷物検査があります。入場には国籍を証明する写真付き身分証明書が必要とされていたため、免許証に加えて本籍地を明示した住民票を用意していたのですが、この日は提示は求められませんでした。
日本の中の外国と言ってもいい米軍基地の内部に入りました。厚木基地の時に感じたような「外国だぁ~」という雰囲気は横田には特にありません。
まず展示されていたのは「世界最高の輸送機」と言われるC-130です。厚木基地のイベントの際に海上自衛隊のC-130Rの内部を見学しましたが、コックピットは入り口から覗き込んだだけでした。今回は何と操縦席に座れるようです。
このタイプは厚木基地の近くに住む私の自宅からしょっちゅう見ることができます。
貨物室内部です。
人員を輸送する場合の座席です。座り心地はいいものではありません。
「世界最高の輸送機の唯一の弱点」とされるトイレは折りたたまれていました。
いよいよコックピットに入ります。ここからは未知の世界です。
これがC-130のコックピットです。
ついに操縦席に座ることが出来ました。飛行機の操縦席に座るなどこういった機会を利用しない限り絶対に無理な体験だと思います。
足もとのペダルは恐らく機体を左右に傾ける際に使用するのだと思います。
手前にスロットルレバー、奥に脚の出し入れをするレバーがあります。
操縦席の周囲の至る所にスイッチがあります。
操縦席からの視界です。
今回はタイヤに触ることもできました。グッドイヤー製です。
操縦席に座れるという事で舞い上がってしまい、ついつい写真を撮ることに夢中になってしまいました。
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展示されている飛行機はほとんどが輸送機で、予定されていた最新鋭の爆撃機B-1Bは来ていないようです。
銃器類も展示されていました。
米兵が持っているこの銃を私も持ってみましたが、かなり重いものでした。
上空をブルーインパルスの編隊が飛んでいきました。
航空自衛隊の空中給油機KC-767です。
お尻から突き出した部分を延ばして空中で給油します。
自衛隊機のタイヤはブリヂストン製でした。
大型長距離輸送機C-17の巨体が展示されていました。
私の自宅からも何回か目撃したことのある飛行機で、どでかい機体とゆっくりとしたスピードが印象に残っていて、あれは何者だと常々思っていたのですが、ついに正体が判明しました。
左が貨物室内の物販に並ぶ列、右がコックピット見学の列です。
C-17は世界最大級の大型貨物の長距離空輸能力と、世界でもトップクラスの短滑走距離での離着陸能力を兼ね備えた輸送機です。貨物室内部の様子はこうなっています。
人員輸送用の座席です。C-130よりはしっかりとしていますが、やはり座り心地はいいものではありません。
長距離を飛ぶ輸送機ということで、トイレもしっかりとしたものでした。(中は見ていませんが)
コックピットから貨物室が覗けるようになっています。
なんと天井部分にも出入り口があります。
1時間半並んでようやくコックピットに入ることができました。
操縦席に座ることが出来ました。今度は左側の機長席です。C-130より電子化が進んでいます。
操縦席からみたスロットルレバーです。
機長席からの眺めです。
コックピットの後部にはベッドが2段設置できるようになっていました。
貨物室を覗いてみます。
機体上部の出入り口に出てみます。
大型輸送機という事になるとタイヤの役割も重要です。C-17はミシュランのタイヤを履いていました。
北朝鮮情勢の切迫に伴い横田に飛来してきた無人偵察機のグローバルホークです。
迎撃ミサイルPAC3の発射機もありました。これが活躍するような事態にならないことを願います。
敷地内には数多くの屋台が出店しており、どこも大行列となっていました。
地面にシートを敷いてそこに座って食事をしている光景が至る所であり、この点が厚木基地のイベントと大きく違っていました。
厚木基地は航空ショーで横田基地は市民の祭りと言っていいのかもしれません。
しかしコックピットに入るために並ぶのは我慢できる私ですが、屋台に長時間並ぶことは我慢できません。お目当ての佐世保バーガーは断念して拝島駅に戻りました。
在日米軍の重要拠点である横田基地は、横須賀基地と並んで北朝鮮の攻撃対象となっていることが予想されます。ヒートアップする一方の米朝関係が平和裏に落着し、このような楽しいイベントが今後も継続することを願います。
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◆横田基地友好祭2018の記事
◆厚木基地のイベントの記事
◆世界最高の輸送機であるC-130の記事www.goshuinbukuro.com
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