金色堂で有名な中尊寺では何と11カ所の御朱印所で全13種と数多くの御朱印を頂けます。あの広大な敷地内で右往左往しなくても済むよう、中尊寺の御朱印のポイントを可能な限り簡潔にまとめてみました。
- 中尊寺で御朱印を頂く注意点まとめ
- 戦乱の犠牲者を弔い、極楽浄土を再現しようとした中尊寺
- 金色堂までのアクセス
- 国宝建築物第1号である中尊寺金色堂
- 金色堂以外の諸堂を巡る (前半)
- 景色を楽しみながら抹茶と和菓子を楽しむこともできる
- 金色堂以外の諸堂を巡る(後半)
- 夜行バスを利用したら意外と簡単に行けた
中尊寺で御朱印を頂く注意点まとめ
注意点①中尊寺では11カ所の御朱印所で13種類の御朱印を頂ける
中尊寺では下線を引いたお堂で御朱印を頂くことができます。
赤線のお堂は御朱印帳への直書きで、青線は書置きです。書置きの御朱印は御朱印帳に貼り付けるところまでやってくれました。
この中の経蔵の御朱印は弁財天堂の御朱印所で頂きます。また地蔵堂の御朱印所の裏に道祖神の祠があり、こちらの御朱印も頂くことができます。そのため御朱印所は全部で11カ所で全13種類あることになります。
注意点②金色堂の御朱印所で御朱印帳を購入すると、見開き御朱印が頂ける
中尊寺では数種類のオリジナル御朱印帳がありますが、金色堂の御朱印所で購入した方のみ見開き御朱印が頂けます。それ以外の場所で購入した御朱印帳には普通サイズの御朱印となるのでご注意ください。
中尊寺の御朱印帳はサイズも大判でデザインも優れており、紙質も最高です。
注意点③御朱印所が閉まっていることもある
今回は11カ所の御朱印所の内3カ所閉まっていました。書き手が一人しかいないところも多いようで、その人が休めば御朱印所は閉まったままです。その場合は潔くあきらめましょう。
注意点④数が多いのでかなりの出費になる
御朱印の数が多いため、御朱印帳と合わせるとかなりの出費になります。周辺に金融機関はありませんが金色堂に隣接した讃衡蔵にATMがあります。
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戦乱の犠牲者を弔い、極楽浄土を再現しようとした中尊寺
中尊寺の創建については諸説ありますが、1105年に奥州藤原氏の初代清衡が多宝寺を建立したことを創建と見るのが間違いないようです。
11世紀に東北地方で続いた前九年・後三年の合戦で亡くなった生きとし生けるもの全ての霊を弔い、辺境であった東北地方に極楽浄土の姿を再現させるため、清衡は大伽藍を造営して完成させました。
しかし奥州藤原氏が滅亡すると中尊寺は保護者を失って次第に荒廃し、1337年の火災で金色堂以外のほとんどの建物が消失してしまいます。1689年に奥の細道の旅で松尾芭蕉が平泉を訪れた際、すっかり荒廃した中尊寺を見て驚いたのはよく知られています。
江戸時代以降諸堂の再建が進められ、特に昭和37年から43年にかけて実施された解体修理により金色堂は創建時の姿を取り戻すことができました。その際に鉄筋コンクリート造の覆堂内にある温度・湿度が調整されたガラスケース内に収められています。
金色堂までのアクセス
新宿発の夜行バスで朝6時過ぎに盛岡駅に到着し、東北本線の普通列車に乗り換えて平泉に降り立ったのは8時3分です。
平泉周辺図
平泉駅周辺はこのようになっています。この中から中尊寺・高館義経堂・毛越寺・達谷窟毘沙門堂の4カ所と、時間が許せば盛岡に戻ってさらにもう1カ所と思っていました。
月見坂
中尊寺は標高130mの丘の上に位置しているため、しばらく上り坂が続きます。高尾山の登山口付近を思わせる急な坂でした。
総門跡
ここで一旦上り坂は終わりです。
東物見台からの眺望
参道
森の中を抜ける道をひたすら進むと、前方に「金色堂拝観軒発行所」という看板が見えてきます。
国宝建築物第1号である中尊寺金色堂
金色堂の拝観券は讃衡蔵との共通券で売り場は讃衡蔵内にあります。
国宝建築物第1号である中尊寺金色堂は鉄筋コンクリート造の覆堂の中に納められていますが、堂内は撮影禁止でした。
金色堂と同じく文化財保護法により昭和26年6月9日付けで国宝に指定された建造物は他に36件ありますが、金色堂が地理的に最も北にあったため指定番号が「1」となり、そのため国宝建築第一号を名乗っています。
問題の御朱印帳は堂内の御朱印所で購入します。
金色堂で購入した御朱印帳だけに頂ける見開き御朱印です。
金色堂以外の諸堂を巡る (前半)
経蔵(重要文化財)
金色堂の隣にあり、創建当時の古材を使用して鎌倉時代に再建されました。
こちらの御朱印は弁財天堂の御朱印所で書置きのものが頂けるのですが、御朱印所が閉まっていて頂けませんでした。
旧覆堂(重要文化財)
現在の鉄筋コンクルート造の覆堂が完成するまで約500年、金色堂を風雨から守り続けてきた建物です。
こちらは中に入ることが出来ます。ちょうど雨が強くなってきたので、重要文化財の中での雨宿りとなりました。
白山神社
白山神社は中尊寺の鎮守です。
能舞台は日本芸能史上貴重な遺構です。
御朱印所は社殿向かって左の建物です。
美しい書体の御朱印を頂きました。
讃衡蔵 (さんこうぞう)
中尊寺の文化財を収集、展示しています。
こちらでは入館の際に御朱印帳を預け、退館の際に受け取ります。
ちなみに讃衡蔵内にはATMがあります。これは大変に有難かった。
弁財天堂
ここで一瞬雲が切れて陽が差し込んできました。
経蔵と弁財天堂の御朱印所はこちらなのですが閉まっていました。
阿弥陀堂
御朱印所はすぐ前にあります。
大日堂
御朱印所は階段の下にあります。
峯薬師堂
目の病気にご利益があるとのことです。
こちらの御朱印も書置きです。お堂前の授与所で頂けますが、その際目のお守りも勧められました。
本堂
火災で焼失していたものを明治42年に再建しました。法要のほとんどがこちらで行われます。
梵字で「バク」と記しています。釈迦如来を意味する御朱印です。
景色を楽しみながら抹茶と和菓子を楽しむこともできる
本堂と地蔵堂の間に実に雰囲気のいい茶店があります。
景色を楽しみながら美味しい抹茶と羊羹を頂きました。
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金色堂以外の諸堂を巡る(後半)
薬師堂
明治18年に改築されました。
こちらも書置きの御朱印が頂けるはずでしたが、御朱印所が閉まっていました。
地蔵堂
手前が御朱印所です。
御朱印所の裏に道祖神の祠があります。
こちらでは御朱印帳への直書きでした。
弁慶堂
1826年に再建された総欅造りの建物で、本尊である勝軍地蔵菩薩の他弁慶や義経の像も祀っています。
こちらも書置きの御朱印が頂けるはずでしたが、御朱印所が閉まっていました。
夜行バスを利用したら意外と簡単に行けた
金色堂は1124年に建てられた中尊寺創建当初の姿を建材に伝える貴重な建物で、当時の工芸技術が集約された、見ていてため息が出るようなものでした。神社や寺院に興味がある方でしたら一度は見ておいた方がいいだろうと思います。
東京からは遠方に感じる中尊寺ですが、夜行バスでいったん盛岡まで行き、そこから鉄道を利用すると簡単かつ格安で行くことができました。夜行バスは機動力が必要な旅では有効な手段です。
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