フォアローゼスはどんな飲み方でも、何で割ってもフルーティーでした。バーボンの中では世界で2番目に飲まれているという大変に人気のある酒で、そのブランドとラベルのマークにはロマンティックな由来があります。
ケンタッキー州を中心にトウモロコシで造られるバーボン
バーボンウィスキーはアメリカのケンタッキー州を中心として製造されているトウモロコシを主原料としたウィスキーです。独立戦争終了後、アメリカ政府は財政を立て直すためにウィスキーに税金をかけるのですが、蒸留業者はこれを嫌って東部から西部へと移っていきます。その過程で原料もライ麦や大麦からケンタッキー州周辺の土地に適したトウモロコシに変わっていったのです。
バーボンの定義としては以下の通りで、アメリカ国内でこれを満たしていればケンタッキー州以外で製造されたものでもバーボンと呼ばれます。
1.原料にトウモロコシを51%以上使用(80%以下)
2.アルコール度数80度以下で蒸留
3.内側を焦がしたホワイトオークの新樽に62.5度以下で樽詰めする
4.水以外を加えずに、アルコール度数40度以上でボトリングする。
バーボンと言う名前はフランスのブルボン王朝からきたものですが、独立戦争時のアメリカへの協力に対する謝意、フランス人の開拓者が故郷を懐かしんだ等々様々な説があるようです。
ブランドとマークに残るロマンティックな由来
フォアローゼスはジム・ビームに次いで世界でよく飲まれているバーボンです。1888年から製造が始まり、1920年から1933年まで続いた禁酒法の期間中も「薬用」バーボンという名目で合法的に製造を続けてきた希な事業者の一つです。
名前の由来としては大変にロマンティックな伝説が伝わっています。創業者のポール・ジョーンズが一目ぼれした女性にプロポーズしたところ、彼女は次の舞踏会まで返事を待つよう頼みました。そして「もしプロポーズを受ける場合はその時バラのコサージュをつけてまいります」と答えたのです。そして約束の日、彼女の胸には4輪の真紅のバラが飾られていました。二人を結び付けた4輪のバラはラベルのど真ん中に鮮やかに描かれています。
ストレート
口当たりがよく重厚なフルーティーさが印象的で、ストレートにもかかわらずスッキリ感がありました。
ロック
氷を入れるても強靭なフルーティーさは変わりませんが、口当たりがシルクのように滑らかになりました。
水割り
次いで水で割ってみます。
合わせる水は箱根の森の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
加水することで一層滑らかな口当たりとなり、ストレートの時よりもさらに甘くフルーティーさを感じられるようになりました。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
氷を入れて冷やすとさっぱりとした味わいになり、一気に飲みやすくなりました。氷が入って甘さが引き締まり、口当たりが著しく良くなりました。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
本来持つ甘みに酸味が加わり、快感といっても良い味となりました。甘みと酸味のバランスが取れており、柑橘系の味わいとなりました。
何で割っても変わらない強靭なフルーティーさ
他では感じたことのない強靭なフルーティーさが印象的で、どんな飲み方でもそれは変わりませんでした。
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