三軒茶屋の最勝寺は目青不動尊という通称で有名です。地名にまでなっている目黒と目白以外に「赤・青・黄」の各不動尊があり、そのうちの「目青」は三軒茶屋のすぐ駅前にあります。縁結びのご利益があると言われ、御朱印はシンプルな中にも力強さがあります。
目青不動尊の御朱印
御朱印所
御朱印はこちらでいただけます。
少々勇気が要りますが、呼び鈴を押すと愛想の良いおばちゃんが出てきて快く対応してくれます。
お参りしていたのは私一人でしたが番号札を渡されました。
御朱印が出来上がるまで「納経受付」の向かいにある部屋で座って待つことになります。広々とした室内でたった一人で待っていると「24番の番号札でお待ちの方!」と声を掛けられ、出来上がった御朱印帳を渡されました。
御朱印
シンプルな中にも力強さのある御朱印を頂きました。
目青不動尊の歴史とご利益
目青不動尊の正式名称は竹園山最勝寺教学院で、1604年に江戸城内の紅葉山に建てられ、その後何度かの移転を経て1908年に現在の世田谷区太子堂に移されました。目青不動はもともと麻布谷町にあった正善寺の御本尊でしたが、廃寺となってしまったことから1882年にこちらに遷され、それ以降最勝寺が目青不動尊と呼ばれるようになりました。
目黒・目青といった呼び名は五行思想に基づいており、白・黒・赤・青・黄の五色あることから五色不動と呼ばれています。実際には目黄不動が二つあるため全部で5種6カ所となっています。
3代将軍徳川家光が大僧正天海の具申をうけ江戸の鎮護と天下泰平を祈願して、江戸市中の周囲5つの方角の不動尊を選んで割り当てたという伝説に基づいていますが、実際に「五色不動」という言葉が使用されるようになったのは明治以降のようです。
目青不動尊は「青い空の色を担う不動尊」であることから、天と地をつなぐ「縁結び」のご利益があるといわれています。
アクセス
交通
田園都市線・世田谷線三軒茶屋駅徒歩約2分
地図
目青不動尊の境内
目青不動は世田谷線の三軒茶屋駅と世田谷の象徴であるキャロットタワーのすぐ近くに位置しています。
参道のすぐ前を電車が走っていきます。世田谷線はちょくちょく利用していましたが、これまで全く気付きませんでした。
山門
不動堂
本尊は秘仏として厨子に納められていて公開されていませんが、堂内では青銅製の前立の不動尊を拝むことができます。
別にライトアップしているという訳でもないようですが、薄暗い堂内でお不動様の周囲だけほんのりと明るくなっているように感じられました。
賽銭箱にもしっかりと「目青不動」と書かれていました。
世田谷区銘木百選
境内はそれ程広くはありませんが、うっそうとした緑に覆われていました。世田谷区の銘木百選に挙げられているチシャノキで、樹齢100年以上の巨木です。
教学院
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