ジェムソンはアイリッシュウィスキーの中では最大の売り上げを誇る代表的な銘柄であり、日本でも大抵の酒屋に置かれているボトルではないかと思います。全体的に滑らかでスムーズな味わいで、分厚さとか強靭さというようなものはありません。そのため水割りは避けた方がいいというのが私の評価です。
苦難の歴史を乗り越えてきたアイリッシュウィスキー
アイルランドはスコットランドとともにウィスキーの起源と呼、ばれる場所であり、一時期は国内に数百の蒸留所を構え、世界のウィスキーのシェアの6割を占めていた時期もありました。しかし世界情勢の激動の中でその後幾度も試練にさらされることになります。
1919年に主要な輸出先であったアメリカで禁酒法が制定されたためアイリッシュウィスキーは生産規模が大幅に縮小します。またイギリスからの独立に向けた動きの中で発生した内戦で国内の経済力が低下し、ようやくイギリスからの独立を達成したものの報復としてアイリッシュウィスキーはイギリスとその植民地から締め出されてしまいました。
第二次世界大戦でアイルランドは中立の立場をとりますが、国内の供給を確保するため輸出を制限したことにより戦場のアメリカ兵にはスコッチウィスキーが供給され、その結果アメリカ市場における優位性をスコッチに奪われることになります。
こういった事態が続いた結果、かつて国内に数百あった蒸留所は統合を繰り返して現在は4つとなっています。そのような状態の中で世界5大ウィスキーの一つであるアイリッシュウィスキーを世界に広めているのがジェムソンなのです。
ジェムソンはアイリッシュウィスキーの中では最大の売り上げを誇る代表的な銘柄であり、日本でも大抵の酒屋に置かれているボトルではないかと思います。全体的に滑らかでスムーズな味わいで、分厚さとか強靭さというようなものはありません。そのため水割りは避けた方がいいというのが私の評価です。
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ストレート
カナディアンクラブに似た風味で、何やらカラメルのような甘さを感じます。全体的に滑らかでスムーズな味わいですが、その分だけ舌先で感じるアルコールのピリピリした刺激がより目立ちます。飲み込んだ後に口の中に香りがこもります。
タラモアデューと同様にピートを用いていないためスモーキーさは全くありません。
ロック
氷を入れることによりストレートでは感じなかった香りが出てきました。アルコールのピリピリ感が無くなり、さらに滑らかでスムーズになりました。洋菓子のような甘さを感じます。
水割り
合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
滑らかで柔らかいというだけで、それ以外のものは特に感じませんでした。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
氷を入れて冷やした結果味が引き締まり、それにより多少良くなったかもしれません。やはり洋菓子のような味わいです。
水で割ることは避けた方がいい
四種類の飲み方の中ではトワイスアップが全然ダメという珍しい結果となりました。私としてはロックが最もよかったように思います。いずれにせよ水で割ることは避けた方がいいのかもしれません。
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★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
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