深大寺周辺にはそば屋が20数店開業していますが、その中でも多聞はたっぷりと食べることができることで有名な店です。少し太めの麺にはしっかりとした味があり、強めのコシとあいまって大変美味しく頂きました。
深大寺そばとは
今や確固たるブランドとなっている深大寺そばですが、その起源は江戸時代になるようです。
農民はコメの代わりにそばを作って寺に納めていた
もともとこのあたりは土地がやせていて米作りに向いていませんでした。一方で国分寺崖線沿いに位置しているために水はけがよく、そばの栽培に適していたために農民は米の代りにそばを作ってそば粉を寺に納めていました。
寺はその粉でそばを打ち、来客をもてなしていたというのが深大寺そばのきっかけとされています。そば打ちや締めに使われる良質な湧き水にも恵まれていました。徳川幕府第三代将軍家光が鷹狩の際に深大寺に立ち寄ってそばを食べたという話も残っています。
寛永寺の門主が話題にして全国に知れ渡った
深大寺そばの名前を広めたのは寛永寺の門主であった公弁法親王だとされています。深大寺を訪れた際にそばを振舞われて大変に気に入り、以後殿中で盛んに話題にしました。そのため諸藩からそばを求める使いが頻繁に深大寺を訪れるようになり、「献上そば」として全国的に知られるようになりました。
現在では周辺にそば畑はない
昭和36年に開業した深大寺植物園のために農地が譲渡されてそば畑が姿を消し、現在では深大寺産のそば粉を入手することができなくなっているため、現在各店では各地からそば粉を入手してそばを打っています。
安くて量が多いことで有名な多聞
深大寺周辺には、なんと20店舗以上のそば屋さんがあり、週末には全国各地から深大寺の参拝客で大変に混雑します。それらの店の中で安くて量が多いことで知られているのが多聞です。
建物内だけでなく外にもテーブルと椅子が並んでいます。
解放感抜群で、吹き抜ける風が大変に心地良かったです。
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一本一本のそばが長いので注意が必要
注文してからそれなりに待ちましたが、「深大寺そば」の中盛が出てきました。
多聞のそばは量が多いことで知られ、中盛でも普通のそばの二人前位の量がありますのでご注意ください。
少し太めの麺にはしっかりとした味があり、強めのコシとあいまって大変美味しく頂きました。一本一本が長いので箸でつまむ本数を少量にしないとそばちょこがあふれてしまうのでその点は注意が必要です。
そばを食べる醍醐味を満喫できる
豪快にすすり込んで満腹感を感じることが麺類を食べることの醍醐味ですから、それだけに750円でこれを満喫できる多聞のような店はありがたいものだと思います。
食べ終わって外に出るといつの間にか結構な行列ができていました。周囲をよく見てみると昼食時にもかかわらず全く行列のできていない店もありました。深大寺といえど店選びには慎重さが求められるのかもしれません。
多聞
住所:調布市深大寺元町2-37-2
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日
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