少し前なのですが、小田急ロマンスカーの展望席のチケットをたまたま入手することができ、新宿から箱根湯本まで乗る機会がありましたので、そのことについて書いてみたいと思います。
田園都市線の南町田駅が最寄りの私にとって都心への行き来に中央林間経由で小田急線を利用することは比較的よくあります。普通の通勤車両にばかり日常的に乗っている者にとって、ロマンスカーは非日常の象徴であり若干あこがれを感じる存在です。特に展望席には誰もが一度乗ってみたいと思うのではないでしょうか。
小田急ロマンスカーの展望席は発売開始1分で売り切れてしまうという超人気シートですが、今回はキャンセルになった2Dの席をたまたま押さえることが出来ました。これまで箱根には車で何回も行っていますが、今回はロマンスカーのそれも展望席ですから、いつもと気持ちが全然違いました。
今回乗った「はこね31号」です。
1号車2Dからの眺めです。(お尻を少し持ち上げています)
東北沢付近です。展望席だとトンネルの通過に迫力を感じました。
上りロマンスカーとのすれ違いです。
このあたりでTVのCMで使う音楽とともに車掌による車内アナウンスが流れます。いつもの通勤電車のアナウンスと声質からして全然違います。「流れゆく風景もお楽しみくださいませ。」と締めくくられるとこちらの気持ちも昂ります。
約15分で多摩川を渡ります。
新百合ヶ丘を通過します。
玉川学園のトンネルです。
以前よく利用していた町田第二踏切です。なかなか開いてくれない踏切で、徐行するする電車をいつもいらいらして見ていたのですが、立場が変わると優越感を感じました。
相模大野を通過します。
相模川を渡っています。
本厚木駅です。
このあたりから車窓も田園風景が目立ってきました。「まもなく進行方向右手に大山連峰の山並みが見えます。引き続きロマンスカーの旅をお楽しみください。」という車掌のアナウンスに、自分が非日常の空間にいることを感じさせられました。
東海大学前を通過して東名高速をくぐります。
秦野の手前にあるトンネルです。
トンネルを抜けると完全に郊外の車窓となりました。
秦野を過ぎると真正面に富士山が見えますが、これは展望席だけの特権です。
渋沢を過ぎると郊外と言うより田舎といった車窓です。
前方の高速道路をくぐったら富士山のビューポイントで、「カメラをお持ちの方はご準備ください。」というアナウンスがありました。
進行方向右手の車窓です。
新松田付近で再び真正面に富士山が見えます。
小田原駅手前で新幹線をくぐります。
小田原駅を出ると左手に小田原城が見えます。
箱根登山鉄道の区間に入りました。
入生田駅には箱根登山鉄道の検車区があります。線路の幅が異なるためここから三線軌条となります。
いよいよ終点の箱根湯本駅に到着です。
1時間半、自分が特権階級になったかのような気持ちにさせてもらいました。ロマンスカー展望席の旅を満喫することができましたが、2Dの場合前方を見るにはお尻を持ち上げて背中を背もたれに押し付ける「空気椅子」状態にしなければならず、むしろ2Cと2Cの方いいかもしれません。
しかしそれでも座ったままで車窓を独り占めできる1列目にはかないません。今回以上に入手が難しい席ですが、何としても乗ってみたいものだと思いました。
★最後まで読んでいただきありがとうございます。
◆操縦席に座ってみた