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〖結論〗オスプレイは不格好である

今回は現在何かと話題のオスプレイをご紹介します。ニュース等では一般的にオスプレイと呼ばれていますがこれはあくまで愛称で、正式にはBell Boeing V-22 Ospreyと呼ばれる垂直離着陸機です。

厚木基地周辺でもちょくちょく見る

オスプレイは回転翼の角度を変えることにより飛行中でも固定翼機とヘリコプターの特性を切り替えることができます。

垂直離着陸モードのオスプレイそのため固定翼機では不可能な垂直離着陸やホバリングも可能である一方、ヘリコプターの弱点である速度の遅さや航続距離の短さを解消した、固定翼機とヘリコプターのいいとこ取りをしたような飛行機です。

f:id:minamimachida0706:20180409091026j:plain在日米軍の横田基地に配備されるのは平成31年10月以降とされているようですが、現実には厚木基地周辺でちょくちょく目にしています。

巨大なカマキリに見えた

固定翼モードのオスプレイニュースではちょくちょく見ているオスプレイですが、肉眼で見た第一印象としては巨大なカマキリが空を飛んでいるような姿に見えました。厚木基地を離発着する飛行機をこれまでも随分と見てきましたが、これまで全く見たことの無い形状でした。

早期警戒機のE-2機体の大きさや垂直尾翼の形状から早期警戒機のE-2かと思ったのですが、背中にお皿を背負っていないので違います。それが水平飛行しているオスプレイであることに気付くまでしばらく時間がかかりました。

初めて見たオスプレイはそれだけ不格好だったのです。

オスプレイの安全性

垂直離着陸モードのオスプレイオスプレイに関しては開発段階で事故が相次いだことから、その安全性が大きく取り上げられています。離着陸時とホバリング時にはプロペラが水平に回転するヘリコプター状態となり、水平飛行の際はプロペラが垂直方向に回転する固定翼機となるというのは分かりますが、切り替えの際にはその中間の状態がどうしても発生し、その際危ないだろうというのは誰でもわかります。

固定翼モードのオスプレイそういった懸念に対しては米軍が発表した「事故率」を唯一の根拠として、「オスプレイの方が安全であり、むしろオスプレイに切り替えなければいけないのだ」と主張する評論家が数多くいました。「事故率」などの統計は分母や分子の数え方を細工すればいくらでもごまかせるものであり、「みんな分かっていないようだから私が教えてあげよう」といった調子のこういった主張には疑問を持っています。

最近になって世界各地で重大事故が相次ぎ、「事故率」はかなり悪化しているようですが、「オスプレイの方が安全」と主張していた人たちはこれをどう説明するのでしょうか。

飛行モードによって音の大きさは全然違う

オスプレイには高出力のエンジンが搭載されているようで、そのため騒音に関する懸念も指摘されていました。

固定翼モードのオスプレイ実際に飛んでいるところを見た印象としては、プロペラが垂直に回転する固定翼モードではほとんど音は聞こえません。

垂直離着陸モードのオスプレイ

一方水平方向に回転する垂直離着陸モードではかなり大きく、窓を閉め切っていても音が聞こえてきます。

ヘリコプター日常的に周辺を飛行しているヘリコプターよりも音は若干大きいように感じます。

輸送機としては驚くほど小さい

オスプレイは早期警戒機のE-2と間違えるくらい輸送機としては小さく、厚木基地周辺で頻繁に見ることが出来るC-130とは全然違っています。

輸送機C-130

輸送機の命はどれだけ物資を一度に運べるかということにあると思いますが、19,000㌔積めるC-130に対しオスプレイは9,100㌔です。

これをヘリコプターで比較すると現行のCH-46と比較して速度は2倍、航続距離は5倍、貨物は4倍と謳っています。しかし陸上自衛隊がすでに55機保有しているCH-47なら11,200㌔積めるのです。性能を比較する相手として現役バリバリのCH-47ではなく退役の決まっているCH-46を選んでいることに何やら意図的なものを感じます。

「結論」オスプレイは不格好である

固定翼モードのオスプレイオスプレイについて調べれば調べるほど輸送機としても輸送ヘリコプターとしても中途半端な物という印象を持ちました。国はそんなオスプレイを1機100億円以上の値段で17機買おうとしています。

性能のいい機械は見た目も美しいというのが私の持論ですが、オスプレイはどうしても不格好としか思えません。

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 ◆オスプレイと同じ輸送機のC-130に関する記事 

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◆形状が独特な試験飛行機UP-3C

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