今回は東急田園都市線南町田駅前の商業施設であるグランベリーモールの建て替え後の姿についてご紹介します。 町田市と東急電鉄による「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト説明会」が開催されたので参加してみましたが、単なる建て替えにとどまらない予想以上の内容となっており、単なるショッピングモールの建て替えに2年半もかかる理由がよくわかりました。
閉店後一週間が経過したグランベリーモール
2月12日に南町田駅前のグランベリーモールが閉店になって一週間以上が経過しました。
従来モール内の通路は開放されていて営業時間に関わらず通行できたのですが、現在は閉鎖されてしまい関係者以外入ることはできません。ケーズデンキ前の入り口も閉鎖されました。
駅前とモールをつなぐ歩道橋へ通じる階段も今では入れません。
規模を縮小して暫定営業している東急ストア以外全て閉店してしまったため、もはや死の街となっています。
インフォメーションも無人です。
看板がいつのまにか泣ける内容に変わっています。
想像よりはるかに大がかりな街づくりである
グランベリーモールの閉鎖・建替えの伴い南町田駅周辺が大きく変わるらしいという事を先日書きました。
このたび町田市と東急電鉄により「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト説明会」が開催されましたので私も参加してきました。
どうやら事前に想像していたよりもはるかに大がかりな街づくりとなるようです。
中央街区
現在のグランベリーモールである中央街区と駅前街区の建物はシネコン棟を除いて取り壊し、中央街区には地上5階地下1階建て、駅前街区には地上3階地下1階建ての商業施設を建設します。店舗数は従前の2倍の約200店となります。
中央街区の中心に駐車場を設け、それを2重に囲むように商業施設を建設します。
駅前街区と中央街区を結ぶデッキは現在の2倍の幅になります。
南町田駅周辺
南町田駅に南北自由通路を設け、改札口を自由通路に移設します。
鶴間公園
鶴間公園とグランベリーモール間の道路を廃止し、融合ゾーンを設けて両者を完全に一体化させます。
施設を利用する車が住宅街に流入しないよう、鶴間公園と線路の間に道路を新設します。
周辺部
境川沿いに地下調整池を設け、地上部分はスポーツ施設とします。
現在東急ストアの駐車場となっている敷地に都市型住宅を整備します。
現在ケーズデンキがある場所については複合利用ゾーンとして整備します。
建て替えに2年半もかかる理由とは?
最も驚いたのは駅の北口から南北自由通路、駅前街区、中央街区に至るまでの高さを揃えるという点です。
駅北口の高さに揃えるという事は駅前街区も中央街区も相当かさ上げしなくてはなりません。グランベリーモールのあの広大な敷地のほぼ全体を駅北口の高さまでかさ上げするのですから、当初想像していた規模をはるかに超える大規模工事だと言えます。
かさ上げ個所は全て鉄筋コンクリート造とする必要があり、新たに巨大な構造物を建設しなければなりません。単なるショッピングモールの建て替えに何で2年半もかかるのかと思っていたのですが、これで納得できましました。
敷地全体がかさ上げされることによって周辺道路との間に発生する空間は地下駐車場となり、入り口は現在のケーズデンキ前の入り口部分と駅前街区とのデッキ部分に設けられます。
敷地の南端のとんがった部分にはイベントにも使える広場が出来ますが、そこには階段で降りなければなりません。この階段の分だけ敷地がかさ上げされます。
南町田駅の姿も大きく変わる
駅前街区の高さが北口の高さまでかさ上げされることになると、駅の大幅なリニューアルも必要になります。
南北自由通路と新しい南口にそれぞれ改札口が設けられます。駅前街区とホームとの高低差が今より大きくなっていますから広々とした階段やエスカレーターが設けられることになっています。そして敷地全体を大きな屋根で覆っており、たまプラーザのような駅の姿になっています。
営業時間外も自由に通行できる
旧グランベリーモールは営業時間外であっても通行が可能で、「グランベリーモールが我が家への帰り道」という生活が可能でした。新しい商業施設のオープン以降これがどうなるか最も気になっていたのですが、どうやら従来通り通行可能なようです。この点だけが気がかりであったため大いに安心しています。
グランベリーモール閉店により生活が一気に不便極まるものとなったため、建て替え工事完了が待ち遠しくてなりません。
熟練職人制作の財布でグランベリーパークに行こう
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